では、実効速度を上げるためにコースを変更した人はどの程度いるのだろうか。図4は、全ADSLユーザーに、速度アップのためにコースを乗り換えた経験(8Mコースから12Mコース、もしくは1.5Mコースから8M/12Mコースへ)があるかどうかを尋ねた結果だ。約2割の人が「乗り換えた」と答えている。現在最速である12Mサービスを利用しているユーザーが全体の5割(図1)であることを考えると、この数字は多いと見るべきだろう。
図5では、12Mbpsよりさらに速度の速いADSLが登場したら乗り換えたいかどうかを尋ねている。その結果、「当面はこのままでよい」と「乗り換えたい」がほぼ半々という結果となった。高速なネット接続環境を求めて積極的に“攻める”人と、いまのネット利用形態なら12Mサービスで十分と冷静に判断する現実派とに二分した格好だ。
図4 速度アップのためにコースを乗り換えましたか? 約2割が積極的に乗り換えている。「乗り換えた」と答えた人の中には、8Mコースから12Mコースへ乗り換えた人のほか、1.5Mコースから8M/12Mコースへ変更した人も含まれている
図5 12Mより高速なADSLが登場したら乗り換えたいですか? 「乗り換えたい」と「このままでよい」が半々。20M超の高速ADSLに期待する人も多い!?
料金は他社と比べて少し高いが、速度は線路長の割には優秀だと思う(電話局から2.5kmで5Mbps)。ただし、速度が速くなったのはタイプ1からタイプ2に切り替えてからです (DTI・神奈川県・31歳男性)
回線の速度など基本的なサービスには満足しているが、料金が回線とプロバイダ合計で毎月4650円は高すぎ! (@nifty・東京都・40歳男性)
速度が遅すぎる。1.5Mの回線を契約していたときは1.2Mbps出ていたが、12Mに切り替えても2Mbps以下しか出ない (WAKWAK・愛知県・36歳男性)
12Mのサービスで半分の6Mbps出ているため、いまのところ回線に不満はない。でも利用料金はやはり下げてほしい (IIJ4U・千葉県・28歳男性)
午後10時をすぎるとスピードが遅くなる。12Mの回線で1割程度のスピードしか出ないのに、料金が高い。通信費はブロバイダの料金と合わせて、2000円台ぐらいになると助かる (OCN・福岡県・61歳女性)
ナローバンドと違ってある程度の通信速度は出ているので、ダウンロードもサクサク進むし、遠くに住む友人と音声チャットで盛り上がったりできる。その点ではISDNからADSLに乗り換えてよかったなぁと思っている (OCN・茨城県・20男性)