Yahoo!InternetGuide: 特集2 - 14万人のインターネット大調査

Yahoo! Internet Guide　2003年8月号

2003年8月8日（金）

光ファイバー

　次に、100M回線利用者の下りの実効速度分布を示した図6（上のグラフ）を見てほしい。約6割の利用者が15Mbps以上と回答しており、光ファイバーの高速ぶりがうかがえる。また、50Mbps以上と回答した人が12.8％もいるのには驚く。環境によっては、かなりの速度が期待できるのだ。

　一方、10Mbps以下と回答した人も約3割。集合住宅で回線を分岐している場合や、1本の回線を最大32ユーザーでシェアする「ニューファミリー」タイプなどでは、思うように速度が出ないケースもあるということだろう。

上下対称のはずだが
上りの実効速度は伸び悩む

　一部のマンション向けメニューを除いて、上り下り双方向対称をウリにする光ファイバー。だが、上りの実効速度分布（図6・下のグラフ）を見ると、下りの場合ほどのパフォーマンスは得られていない。下りの実効速度と一転して、10Mbps以下のユーザーが6割もいる。光ファイバーの上りの実効速度は、ルーターの性能や接続先のサーバーなどに大きく左右される。下りと比べて遅くなる傾向があると考えた方がいい。

図6 100M回線利用者の実効速度分布

各速度範囲における人数を全体に対する割合に換算、グラフ化した。下りの実効速度分布（上のグラフ）では、約半数の人が20Mbps以上と回答している。一方、上りの実効速度分布（下のグラフ）では、10Mbps以下の人が約6割を占めている