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Yahoo! Internet Guide 2003年10月号 2003年10月9日(木)
さらば、インターネットの不安たち

公共のパソコンで重要な情報を送信したらダメ!

 最近ではインターネットカフェなど、外出先などでもインターネットを楽しめる環境が増えてきた。このようなサービスは便利だが、不特定多数の人が利用するパソコンだけに危険でもある。

 利用者が変わるごとに履歴をクリアしてくれる、セキュリティ管理のしっかりしたインターネットカフェもあるにはあるが、そういった配慮をしていないお店の方が多いだろう。

 このようなお店のパソコンだと、ブラウザの履歴やキャッシュなどから重要な情報を読み取られてしまうことがあり得る。また、利用者のキー操作をすべて記録することのできる「キーロガー」と呼ばれるツールでネットバンキング用の情報が盗み取られ、実際に多額の現金が勝手に引き落とされていたなんて事件もあった。

 このような環境のパソコンを使う場合、ネットショップで買い物をしたり、インターネットバンキングなどを利用するのは危険なのでやめておこう。クレジットカードの番号などが漏れたりしたら大ごとだし、それ以外にもショッピングサイトにログインするためのパスワードや住所などの情報が漏れてしまう可能性がある。

  • インターネットカフェなどの公共のマシンを使い終えたら、帰りがけにCookie情報やキャッシュを空にしておいた方が安全。IEなら「ツール」→「インターネットオプション」の全般タブで、Cookieやキャッシュ(インターネット一時ファイル)、履歴を削除できる

画面 OHistory証拠隠滅(フリーソフト)
作者:廣澤典彦
HIROjp
自分がパソコンに残したキャッシュや履歴などの痕跡を一挙に消去したい場合は、このツールを使うのもいい。IEのキャッシュ、履歴、打ち込んだURL、お気に入りなどを速やかに消去できる

佐藤教授の法律一口メモ
バラバラの個人情報が連結されると、とんでもないことも
 情報プライバシーの基本は、自己情報コントロール権である。本人の同意や正当な根拠なく、個人情報を流通させること自体を慎むべきだ。また、1つひとつは重要ではないように思える情報でも、組み合わせ(情報連結)によって大問題となることがあるので、安易に公開してはいけない。実際に悪徳金融業者が、銀行口座番号と電話番号をもとに勝手に送金をして、高額の利息を請求する事件(「押し貸し」」)も発生している。どこでだれが見ているかわからない、しかも悪意のある者が見るかもしれない。そんな場所には、自分の個人情報はもちろん、決して他人の個人情報を公開してはいけない。

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