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Today on ITmedia 2004年09月13日 19時55分
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YIG Yahoo! Internet Guide 2000年8月号より
#006 - FTTH(光ファイバー) High Speed Access

通信機器はまだ高額
既設住宅への導入は難しい

 さて、ニュータウン内の同じ住宅街でも道路一本隔てたその向こう側では光ファイバー網が敷設されていないために、FTTHサービスを受けられず地団駄踏んでいる人もいるらしい。では、そのような人が「俺は金に糸目はつけないぞ」と自宅までの光ファイバー工事を依頼したときのコストをシミュレーションしてもらった。ただし、電柱への敷設工事は役所の許認可の問題や、あとから入る周辺ユーザーとの費用分担の問題もあり、単純に算出できないらしい。そこで、目の前の電柱まで光ファイバーがきていると仮定して、自宅までの引き込み工事と必要な設備のコストを出してもらった。

 それによると、引き込み工事に十数万円、NA/ONUなど通信機器に20万円が必要とのことだ。いくら快適なインターネットが保証されるとはいえ、これだけの出費を受け入れることができるかどうか意見が分かれるところだろう。ただし、機器類の価格は量産化が進めば、どんどん下がる。それは、ISDNのTAの例を見ても明らかだ。

 なお、オプションサービスとしてパソコンにグローバルなIPアドレス*4を割り振ってくれる。価格はIPアドレス1個の場合で月額1000円、5個の場合で3000円となっている。

ライバルの多い定額サービス
FTTH構想には懐疑的な意見も

 NTTは90年代初頭に、2010年までに一般家庭に光ファイバーを敷設して音声電話からデータ通信までの統合的なサービスを行うというFTTH構想を発表した。それから、次世代のアクセス網として光ファイバー網構築の道を一筋に歩んできた。彼らの予定では、FTTH実現まではISDN 64Kbpsの通信速度で十分に通用するはずだった。しかし、時代の流れは彼らが考えているよりはるかに速く進んでしまった。インターネットというマルチメディア通信の急激な発達で2010年を待たずして高速アクセス回線の必要性が叫ばれるようになったのだ。

2005年までの実用化は難しい
ほかのサービスとの併用を

 これに呼応するかのように、NTTはFTTHの全国展開を2005年に前倒しして実施するよう軌道修正した。しかし、インターネット関連の技術革新の波は、アクセス回線の部分にも波及し、普及の進むCATV*5や、既存の電話回線で最大6Mbpsの高速通信が可能なADSL*6、2Mbps程度が可能な無線インターネット*7など、安価な高速アクセス回線を登場させた。

 これにより、われわれユーザーは2005年のFTTHまでおとなしく待つ必要がなくなったのだ。また、日生ニュータウンのような造成段階からの敷設は別にして、既設住宅に光ファイバーを引こうとすると非常にお金がかかる。もっと安価に導入できるアクセス回線が登場した以上、これからは、ADSL、無線接続、CATV、光ファイバーの提供地域がモザイク模様のように入り乱れた形で展開することになるだろう。NTTが思い描いていた「アクセス回線はすべて光ファイバーで」という図式になる可能性は、残念ながら低いと言わざるを得ない。

 ただ、マンションまで光ファイバーを敷設し、各戸への分岐に無線LANやHome PNAを使う方式も実用化されている。新築の住宅・マンションでなくとも利用できる、こういった応用サービスにも期待したいところだ。

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