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Today on ITmedia 2004年09月13日 19時55分
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YIG Yahoo! Internet Guide 2000年12月号より
#010 - 無線インターネット High Speed Access

ADSLより高速で
安いサービスを目指す


スピードネット企画調査部
営業開発グループ
若林明彦氏

「(フレッツ・ISDNやADSLと比べて)インパクトのある料金に設定する」という。3000〜4000円台もあり得そうな感触だ

 スピードネットが行っている無線によるインターネット接続は、2.4GHz帯の周波数を利用して行われる。この帯域は、ISMバンドと呼ばれ、電子レンジや医療機器など電波エネルギーを利用する機器のために国際的に割り当てられた無線周波数だ。そのため無免許で利用することができる。オフィスや家庭に導入が進んでいる無線LANもこの周波数を利用している。電子レンジと同じ周波数と聞いて、人体への影響を心配する人もいるだろうが、電子レンジに比べたら送信出力は極めて微弱なので、神経質になる必要はないだろう。

 さて、ユーザーとして最も気になるのは、通信速度と料金だが、スピードネット企画調査部の若林明彦氏は「検討中で、現時点ではお答えできる段階ではない」と口が重い。ただ、ほかのサービスとの整合性を考えると、擬似的な常時接続を定額で利用できるフレッツ・ISDN*5が4500円(プロバイダ料金別:3000円台への引き下げの可能性もあり)、xDSLが512Kbpsで6000〜7000円(プロバイダ料金を含む)なので、スピードネットの場合も、1Mbps程度の速度を4000〜5000円以内で提供しないと、後発ブロードバンドとしては魅力に欠けてしまう。


ベランダの手すりに取り付けられたユーザー宅側のアンテナ。市販の無線LAN機器ではなく、レンタルされる専用通信機を使う。電柱側アンテナへの見通しが必要なので、エリア内でも障害物があるとサービスを受けられない可能性がある

 ただし今回の実験では、PPP over Ethernet*6を使って、接続の際にユーザーIDとパスワードで認証を行う仕組みを取り入れていたので、考え方によっては定額制+従量課金のようなメニューの設定も可能だ。すべてのユーザーが、つなぎっぱなしを望んでいるわけではないだろうから、たとえば、30時間や40時間までなら2000円で、以後は従量制というようなコースがあると、ほかのブロードバンドにはない魅力を作ることができるだろう。

 通信速度に関しては、実験エリア内に設置されたモニタールームで、実際にファイル転送を体験してみたところ、コンスタントに800Kbps前後でダウンロードできたことから、ベストエフォートで1Mbpsの速度をうたってサービスを行うことも難しい話ではないだろう。ただ、同じ基地局を共有するユーザーが増えた場合のスループットの低下がどの程度になるかは未知数だ。その際、ユーザーごとに帯域の制限をかけるかどうかは、「この実験の結果を見て決めてゆく」(同氏)と明かす。また、素朴な疑問として、近所にほかのスピードネットユーザーがいた場合の混信が懸念されるが、「2.4GHzの帯域内で周波数をホッピング*7させているので混信の心配はない」(同氏)と自信をのぞかせる。

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