「DVDオプティカルディスク評価システム」という特殊な計測器を使ってDVDに記録されたデータをチェックした。DVD-Rも記録する信号はデジタルなので、ディスク面にレーザーを照射して山と谷を作って記録する(右図参照)。品質のよいDVDメディアはこの山と谷がハッキリと出るので多くのプレイヤーで再生が可能。またノイズも少ないということになる。逆に品質の悪いメディアは山と谷があいまいになり、データが欠落する場合もある。ほかにも、信号特性なども計測して、総合評価としてまとめたのが右表だ。あくまでも目安だが、◎は安全、△は自分の機材で書き込みテストしてからの方がいいということになる。書き込み再生が同じマシンでできても、再生機が別の機材であった場合には再生できない場合もあり、△を使う場合はあらかじめ検証をしたい。
以上のテスト結果でメディアを選ぶ際のリスクとメリットは分かっただろう。激安メディアでも選び方によってはかなり使えるものが多いということだ。今回のテストでは、「読み書きともに不安がないのはTDK製のメディア」という結果だ。テストはできなかったが、店頭ではTDKのほかに日立マクセルや太陽誘電などの国産ブランドも並んでいる。こちらも経験則から言って安心して使えるメディアといえる。お得なのはTDK製のメディアを使いながら300円を切っているTRANSDISC Aだ。50枚のスピンドルパックでの価格だが、まとめ買いするのなら値ごろ。書き込み再生ともに不安があったのがSuperXのメディア。安くても手を出さない方が無難だ。
激安メディアの中で健闘しているのがRadiusとTRANSDISC Bだ。どちらも200円を切っており、スペックもそこそこ。PlayStation2での再生成績もよかったので低価格でDVDビデオを作成するなら注目だ。
まとめ買いするほどに安くなるのはメディア購入の常識。しかし、このメディアが意外と重たい。電気街から無理して持ち帰るより、インターネットの激安ショップを利用するのが賢いメディア購入法だ。ここでは、ネットにある今注目の激安ショップ「エフ商会」と「DVDirect」を紹介しよう。