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» 2005年10月18日 00時00分 公開

仕事も趣味も“スマート”にこなすデュアルヒンジ・ディスプレイ――サムスン「SyncMaster 750B-R」

17型SXGA液晶ディスプレイ「SyncMaster 750B-R」は、3万9800円というコストパフォーマンスに優れた価格設定が魅力。しかしそれだけにとどまらず、同社デュアルヒンジ・デザイン初の電源内蔵型で省スペース性を向上させ、“見た目も機能もスマート”な製品に仕上がっている。

[ITmedia]
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 PCやその周辺機器へのユーザーの接し方が多様化するなか、液晶ディスプレイも複合的な製品が多くなってきた。PCの画面を映し出すだけでなく、TVチューナーの内蔵、外部映像入力の装備、ステレオスピーカーの搭載など。さらには大画面化、ワイド化へのニーズも高まっている。

 しかし、当然ながら、すべてのユーザーがディスプレイにそうした“幅の広さ”を求めているわけではない。ホームユースでもシンプルなディスプレイを求める人は決して少なくないはずだ。リビングに入れるならともかく、書斎や仕事部屋に置くものなら、むしろ、“飾り”は少ないほうがいい。PC自体が複合的なエンターテイメントを提供する存在なのだから、質の高い表示性能さえあれば、(仕事、趣味にかかわらず)作業を快適にこなせるだけでなく、ちょっとした楽しみにも誘ってくれる。

 といっても、ビジネス向けに提供されているような製品では無骨すぎる。生真面目に表示性能のみを追求しつつも、洗練されたデザインを感じさせ、しかも、少しばかりの遊び心も盛り込まれていたら、なおいい。

 サムスンの17型SXGA液晶ディスプレイ「SyncMaster 750B-R」は、3万9800円(同社サイトでのダイレクト価格)という手ごろな価格が真っ先に目を引くが、実はそんなわがままな要求を満たす製品でもある。

photo ディスプレイ本体はベゼル幅22ミリで、奥行きもスマートながら、電源も内蔵している。さらに、スクウェア形状のデュアルヒンジ・スタンドにはピボット機能も採用した。

 価格を抑えつつ、解像度1280×1024、輝度300カンデラ/平方メートル、コントラスト比700:1、水平/垂直視野角160度、応答速度8msという十分な性能を確保。また、スクウェア形状のパーツで構成された本体は、シルバーをベースに、グレイとのツートンカラーで仕上げられており、いかにもPC然としつつも、個性的な印象を醸し出している。しかも、そのシンプルさから、一見するとスタンドは固定でポジションの変更は不可能に思えるが、実はデュアルヒンジ構造であり、高さ調整はもちろん、チルトにも対応。さらに、ピボットもこなすという凝りようだ。

photo スタンドを伸ばした状態なら、チルト機構で後方25度まで傾けられる。また、このようなフラットポジションも可能だ(高さは10センチ程度となる)
photo デュアルヒンジの採用で、画面の高さは95ミリまで上げられる。ヒンジの動作もスムーズで、特に力を入れなくても楽に動かせるうえ、逆に、勝手に上下しまうということもない
photo ヒンジを完全に畳むと、画面部とスタンドがぴったりとくっつく。この際、本体に傷をつけたりしないよう、画面の底部にはゴム製のパーツがついている

ベゼル幅22ミリの狭額縁設計に加え、ボタンの絶妙な配置により、スマートな印象を与える

 入力は2系統で、デジタル(DVI-D)とアナログRGB(ミニD-Sub15ピン)を装備。端子はディスプレイ部の裏側へ下向きで配置されている。よって、そのままでは抜き差しがしにくいのだが、ピボットを利用して90度回転させてやれば、簡単に作業が可能だ。また、スマートな本体にもかかわらず、電源内蔵タイプなので、アダプタの類は必要なく、ケーブル1本のみを接続すればいい。そのため、電源を接続しても、すっきりとした外見は維持できる。

photo ケーブル類の接続作業は、通常のポジションだとややつらいのだが、このようにピボットを利用してタテにしてやれば、簡単に抜き差しが可能だ。上から、DVI-D、ミニD-Sub15ピン、そして、電源となる。電源は本体に内蔵されているため、一般的な電源ケーブル1本だけをつなげばいい

 先日紹介した「SyncMaster 970P-R」と同じく、この「SyncMaster 750B-R」もVESA規格のDDC/CI(Display Data Channel Command Interface)に対応しているため、「MagicTune」(Windows 98SE/Me/2000/XP用が付属。Macintosh版も同社サイトからダウンロードして利用可能)を使って、PC側から映像のチューニングを行える。つまり、ボタン操作は不要だ。

 ただし、この製品では手動での操作も残されている。しかし、ぱっと見ただけでは、画面右下に電源スイッチがあるくらいで、その左にはボタン表示らしきものがいくつか並んでいるものの、ボタンは見当たらない。実はボタンは本体の裏側に隠されている。

 これは見た目にもすっきり仕上がるとともに、意外と操作もしやすい。前面や下側にある場合は視認しやすいものの、ボタンを押すとディスプレイ本体が動いてしまうなんていうケースも多々ありえる。この製品の配置では、親指でディスプレイの前面を支えつつ、ほかの指を裏側に回して押せばいい。しかも、特に意識することなく、自然とそういう操作に入っていけるのだ。

photo OSDメニューの操作などを行うための5つのボタンは、本体の裏側に並んでいる。見た目だけでなく、意外と操作のしやすさにも貢献している

おなじみの“Magic”は、PCからでもOSDからでも、自在に制御が可能

 ボタンは、自動調整を行う[AUTO]のほか、メニュー操作を行うための、[MENU][▼][▲][ENTER]がある。[MENU]を押すとOSDメニューが表示され、「映像/色調/画質/OSD/設定/インフォメーション」という項目別で設定が可能だ。映像では「明るさ/コントラスト」、画質では「色温度/色調/ガンマ」の調整を行う。色温度は青色系(寒色)/標準/赤色系(暖色)/ユーザー調整の4モード、ガンマは0/−0.5/+0.9の4モードが用意されている。

photo 本体前面右下には電源ボタンを配置。その右には、[MENU][▼][▲][SOURCE/ENTER][AUTO]というボタン表示が記されている

 また、画質では「MagicColor」を呼び出してもいい。この機能では、Adaptive Saturation Enhancement (適応制御型彩度向上機能)を採用し、画面の状況に応じて、自動的に調整してくれる。「MagicColor」をフルモードにすると、全体に彩度が際立ち、特にくすみがちな緑や黄の部分が、蛍光色に近いともいえるほど、くっきりとした印象になる。さらに、色調が全体に沈んでいるようなソースでも、肌色の部分には血色が帯び、立体感を与えてくれる。

 もちろん、フルモードでも不自然なレベルにはならないのだが、ほかにインテリジェントモードというものも用意されている。これは全体には同様の効果を付加しつつ、肌のトーンに限ってはフルモードよりもやや抑えた設定になっている。

 また、メニュー操作時以外は、[ENTER]は入力ソース切替、ボタンの[▲]は明るさ調整のワンボタン呼び出しとなり、[▼]では「MagicBright」の設定メニューを表示可能だ。「MagicBright」もサムスンの液晶ディスプレイではおなじみの機能で、観賞する映像に応じて、最適なプリセット設定値を適用できるもの。文章の入力/編集作業を快適に行えるよう、明るさを抑えた「テキスト」のほか、明るさは中程度でガンマを少し上げた「インターネット」、明るさ・コントラストとも高めの「ゲーム」、明るさが最大の「映画」、やや青を強めた「スポーツ」がある。もちろん、ほかにユーザー調整値の保存も可能だ。また、「テキスト」では消費電力を約40%削減できるため、エコモードとも呼ばれている。

 ピボットに関しては、付属ソフトウェア「MagicRotation」で、自動ピボット機能を実現。これもDDC/CIを利用し、ユーザーがディスプレイを手動で回転させると、それに合わせて、画面表示角度を自動的に調整してくれる。

photo 90度ピボットにより、1024×1280という縦長画面でも利用できる。付属ソフトウェア「MagicRotation」を利用すれば、ユーザーがディスプレイを回転させると、自動的に画面表示も切り替わる

 以上のように、「SyncMaster 750B-R」は価格を抑えつつ、性能的にも必要十分な内容を持ったコストパフォーマンスに優れた製品に仕上がっている。さらに、そのスマートで落ち着いたデザイン、そして、デュアルヒンジ+ピボットという実用的かつ遊び心も込められた本体機構には、家族で共有するのではなく、書斎にでも置いて、独り占めしたいという感情を抱いてしまうのだ。

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