セパレートスタイルへの回帰――スマートなテレビライフという選択肢

昨年も薄型テレビが売れたようだが、まだ様子見という家庭も意外に多い。障壁になっているのは「価格」と「設置」の問題だろうか。そこでここでは、サムスンの32型液晶テレビ「LN32R51B」によるセパレートスタイルを提案してみたい。

» 2006年03月15日 00時00分 公開
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 昨年の年末商戦でも、薄型テレビの出荷台数が着実に伸びたようだ。薄型テレビの動きは最近では毎年の恒例だが、昨年は、デジタル放送チューナー内蔵テレビの数が大幅に増えたのが大きな特徴。社団法人・電子情報技術産業協会が発表した統計情報「地上デジタル放送受信機国内出荷実績」によれば、2005年だけで約252万台の地上デジタル対応液晶テレビが出荷され(2004年は約112万台)、2006年1月末時点での累計出荷台数は約381万台となった。

 その中での売れ筋は、どうやら32型液晶テレビだったようだが、その一方で、最新の液晶テレビ売れ筋ランキングでは、いまだに15型以下のパーソナルサイズや20型前後のサイズが実際には上位を占めている。

 用途の違いもあろうが、やはり価格や設置の面が障壁となり、まだまだ手が出せないという層が多いに違いない。試しに国内主要家電メーカーの32型液晶テレビのスペックを並べ、じっくりと眺めてみると、重量は概ね20〜25キロ、価格は20万〜25万円で分布している。

“値ごろ感”と“軽さ”が目をひくサムスン32型液晶テレビ「LN32R51B」

 その中で、価格やサイズ(重量)の面で大型フラットパネルテレビの導入を躊躇している人間(かくいう自分も含め)の目を、否が応でもひきつけるのが、サムスンの32型液晶テレビ「LN32R51B」だ。同社のオンラインショッピングサイト「サムスンダイレクト」での販売価格は12万9900円という破格の値ごろ感。しかも、重量はスタンド込みでも17.7キロ、本体のみなら、なんと15.85キロという軽量ぶりである。

photo “値ごろ感”と“軽さ”が目をひくサムスン32型液晶テレビ「LN32R51B」
photo 32型ながら、本体は15.85キロと軽量なので、1人でも余裕で持ち運べる。スタンドの取り付けにも複雑な作業は必要ない。設置したい場所へ先にスタンドを置いておき、本体をそのまま上から差し込んでネジ止めするだけで、しっかりと固定される

 もちろん、前述の重量20〜25キロで20万〜25万円という国内主要家電メーカー製の液晶テレビと、単純に比較してはいけない点は承知している。なぜなら、これらの製品はBS/CS/地上デジタル放送チューナーを内蔵ずみだが、「LN32R51B」では非搭載だからだ。

 しかし、ここでふと考えが浮かぶ。“セパレートタイプのテレビ”と捉えてはどうだろう?

 現在では一体型製品が大勢を占めているが、少し前までは特にプラズマテレビなどで、モニター部とチューナー部(アナログ放送すらも)が分離したセパレートタイプの製品が多かった。これは排熱の処理やノイズの発生など、さまざまな技術面での問題から、“一体型が望ましいが、やむなく分離していた”のかもしれない。しかし、実はセパレート型ならではの利点もある。

 たしかに、一体型は設置がシンプルになり、また、配線の必要がないので誰にでも導入しやすい。しかし、ユーザーの環境によっては、ほかの機器との接続やアンテナ配線の面で、逆にチューナー部を離しておける構成が向いているケースも大いにありえる。また、重量が多少なりとも分散されるので、部屋の模様替えや掃除で移動する際などにも扱いやすい(数キロの重量差だが、実際にはその差が意外と大きく感じるものだ)。

photo 本体の奥行きは99ミリという薄さ。大型画面を支えるため、スタンドはしっかりしているが、それでも249ミリの幅しかとらないため、壁にギリギリまで接近して設置が可能だ

32型液晶テレビ+大容量HDD+ダブルチューナーの豪華構成でも、出費は25万円程度

 “セパレートタイプ”といっても、デジタル放送の単体チューナーとの組み合わせを想定しているわけではない。単体チューナーは製品数が少なく、しかも、価格も5万円前後となってしまう。これでは、せっかくの「LN32R51B」のコストパフォーマンスの高さが生かせない。

 実は、先ほど挙げた「地上デジタル放送受信機国内出荷実績」の中で、液晶テレビとともに大きく数字を伸ばしている製品がある。それは「デジタルレコーダー」、すなわち、BS/CS/地上デジタル放送チューナーを内蔵したDVD/HDDレコーダーだ。先ほどの統計情報で見ると、2005年の年末商戦(11〜12月)での出荷台数は約47万台で、デジタル放送対応液晶テレビの出荷台数(82万台)の半数をも大きく超えている。

 現在、こうしたデジタルレコーダーは各社から多くの製品が発売されており、価格もかなりこなれてきている。手頃なものでは6万〜7万円台、500Gバイト超の大容量HDDと“ダブル”デジタル放送チューナーを内蔵した上位機種でも12万円程度から購入可能だ。

 つまり、サムスン「LN32R51B」にデジタルレコーダーを組み合わせた場合、デジタル放送対応32型液晶テレビの平均価格(20万〜25万円)と同じ程度の出費ですむのである。チューナーだけではなく、同時にレコーダーも手に入るわけで、同じ程度の出費とはいえ、コストパフォーマンスはかなり高いといえるだろう。

HDMI接続であれば、真のセパレートテレビを実現できる

 6万〜7万円台のレコーダー製品とのセットで出費を抑えるのもいいとは思うが、おすすめの構成は大容量HDD・ダブルチューナー内蔵のデジタルレコーダーとの組み合わせだ。この場合でも合計金額は25万円程度ですませられる。なぜかというと、ダブルチューナーの使い勝手もさることながら、こうした上位機種にはHDMI出力が装備されている。つまり、「LN32R51B」の大きな利点といえるHDMI端子を活用可能なわけだ。

photo 今回はサムスンの32型液晶テレビ「LN32R51B」と、日立製作所のハイビジョンHDD/DVDレコーダ「DV-DH1000W」を組み合わせてみた。デジタル放送チューナーを2基搭載した“ダブルチューナー”、1TBの“大容量ハードディスク”、さらにはHDMI出力にも対応するなど、最適なパートナーといえる

 冒頭で引き合いに出したセパレート構成のテレビ製品では、多くの場合、モニター部とチューナー部を通常の映像や音声ケーブルで接続するのではなく、専用のシステムケーブルで接続する。配線をシンプルにすませるともに、信号の劣化を極力抑えるためだ。

 HDMIでの接続を利用すれば、こうした専用システムケーブルと同様に映像・音声が1本のケーブルで入出力できるため、コンポーネント映像ケーブルとステレオ音声ケーブルでつなぐよりも、使い勝手は格段によくなる。しかも、HDMIは映像・音声ともにデジタル伝送なので、信号の劣化はほぼない。つまり、外付け機器との組み合わせとはいえ、デジタル放送チューナーを内蔵した場合と比べても、ひけをとらない映像・音声品質を確保可能だ。

photo HDMI接続が可能なデジタルレコーダーと組み合わせれば、映像と音声が1本のケーブルでデジタル伝送できるため、配線も非常にシンプルとなる

 試しに、「LN32R51B」とデジタルレコーダーをHDMI接続した場合と、D端子経由でコンポーネント接続した場合の映像を見比べてみると、やはり明確な違いが感じられる。ひと言でいえば、HDMI接続のほうが“くっきり明瞭”で、コンポーネント接続では全体に輪郭や色の境界線がやや甘い。さらにHDMI接続のほうは、グラデーションが美しく描き分けられており、カラーノイズの発生も皆無だ。

 しばらくこの構成で接続していると、過去に撮り貯めたテープを再生するためのビデオデッキや家庭用ビデオカメラなど、ほかの多くの映像機器もテレビ側へ接続するのではなく、デジタルレコーダーの外部入力へ接続し、そこからHDMI伝送すればいいと気づく。また、「LN32R51B」側もアナログチューナーは内蔵されているのだが、デジタル放送だけでなく、通常のテレビ放送もデジタルレコーダーから送り出してやればいい。このようにデジタルレコーダーを“メディアセンター”化してしまえば、リモコン操作の面でも都合がよく、もちろん、映像品質も良好だ。

気軽にデジタル放送を楽しみたいなら、ケーブルテレビとの組み合わせが最適

 以上のように、ここでは「LN32R51B」とデジタルレコーダーの組み合わせを勧めた。こうした使い方には、デジタル放送チューナー一体型とは異なる利点も多く存在することがおわかりいただけただろうか。しかも、さしあたって懐に余裕がなければ、まずは「LN32R51B」を買っておき、あとからデジタルレコーダーを追加購入すればいいという点も、消費者にとってはありがたい。

 そして、こうしたケースでの“つなぎ”や、あるいは、より気軽にデジタル放送を楽しみたいユーザーにおすすめなのは、ケーブルテレビとの組み合わせだ。各地域で視聴方法は異なるが、現在、多くのケーブルTV事業者ではデジタルSTB(セットトップボックス)を契約者に提供しており、ケーブルTVの放送番組だけでなく、BSデジタル、CSデジタル、さらには地上デジタルの番組も1台のSTBで楽しめる。

 アンテナの設置も必要なく、ほとんどの場合、デジタルSTBは買取ではなくレンタルですむ。これもまた、「LN32R51B」のコストパフォーマンスの高さを損なうことなく、豊かなテレビライフを満喫できる、“強力タッグ”だといえるだろう。

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提供:日本サムスン株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年3月31日