　日本玩具協会は7月13日、すぐれた玩具を表彰する「日本おもちゃ大賞」受賞作品を発表した。革新的な玩具を評価する「イノベイティブ・トイ部門」では、テンヨー「ジガゾーパズル」の新製品「JIGAZO PUZZLE @rt」が大賞を受賞。また大人も楽しめる「ハイ・ターゲット・トイ部門」では、キューブの「オタマトーン」が大賞に選ばれている。

おもちゃ大賞を受賞したメーカーの担当者が記念撮影（左）。審査委員長を務めた北原照久氏は、「日本の玩具は素晴らしい。世界に誇れる日本の文化と再認識した」と評価した

　日本おもちゃ大賞は、良質な玩具の開発を活性化させ、メーカーの開発力に刺激を与えることを目的に2年前に創設されたもの。今年は、子ども向けの玩具を対象とした部門を増やして計7部門とした一方、「トレンディ・トイ部門」がなくなっている。応募作品は、7部門合わせて35社349アイテム。各部門で4作品の優秀賞と1作品の大賞が選出された。


大賞	商品名	メーカー	発売日	価格
共遊玩具部門	コロコロあそぼ！　トミカおしゃべりあいうえお	タカラトミー	2010年6月	6090円
エデュケーショナル・トイ部門	アンパンマン　おしゃべりいっぱい！ことばずかん	セガトイズ	2010年4月	7140円
ボーイズトイ部門	石川遼　エキサイトゴルフ	エポック社	2010年7月	8379円
ガールズトイ部門	シュシュルン	パイロットインキ	2010年4月	2604円
キャラクタートイ部門	仮面ライダーW 変身ベルト DXダブルドライバー	バンダイ	2009年9月	6825円
イノベイティブ・トイ部門	JIGAZO PUZZLE @rt	テンヨー	2010年9月	2310円（予価）
ハイターゲット・トイ部門	オタマトーン	キューブ	2009年11月	2940円

　そのほかの主な受賞作品は下記の通り。なお受賞作は、7月15日に東京ビッグサイトで開幕する「東京おもちゃショー2010」の会場に展示される予定だ。

イノベイティブ・トイ部門の大賞を受賞したテンヨーの「JIGAZO PUZZLE @rt」。既存のジガゾーパズルが1色のパターンで顔を作っているのに対し、新バージョンでは名画のピースを使って人の顔を作ってしまう。絵画が持つ独特のタッチも再現されるため、まるでゴッホが自分の顔を描いたような仕上がりになるという。9月発売予定で価格は2310円（左）。ハイターゲット・トイ部門の大賞を受賞したキューブの「オタマトーン」。現代アーティスト、明和電機との共同開発によるおたまじゃくし型電子楽器（右）。（c）YOSHIMOTO KOGYO CO.,LTD./MAYWA DENKI

ボーイズ・トイ部門の優秀賞を受賞した「ジュース合成グミックスマザーセンター」（メガハウス）。史上初の男児向けクッキングトイは、ジュースやケチャップなど身近な食材を使い、口に入れるのをためらうほどリアルな“グミ”を作れてしまう。価格は3675円

ボーイズ・トイ部門の大賞を受賞した「石川遼エキサイトゴルフ」。ジュニア時代に「エキサイトゴルフ」を愛用していた石川プロの意向で商品化が実現。専用ゴルフクラブの形状から重量、ソフトウェアの内容まで、多岐にわたって石川プロのアドバイスが生かされている。価格は8379円（左）。ハイターゲット・トイ部門の優秀賞を獲得したテンヨー「超蝶」（ちょうちょう）は、ビンの中を紙製のチョウが羽ばたきながら飛び回る、不思議なインテリアアート。3150円で9月に発売予定（右）

ガンプラ30周年の2010年にバンダイが投入する「RG（リアルグレード）　1/144スケール RX-78-2ガンダム」もイノベイティブ・トイ部門の優秀賞を受賞。マスターグレードに迫る可動性能を詰め込んだ。2625円で7月発売。（c）創通・サンライズ（左）。ハイターゲット・トイ部門の優秀賞「nanoblock ノイシュバンシュタイン城 Deluxe Edition」。4×4ミリのブロックを約4000個も積み上げて作る1/220スケールのお城だ。細かい部分まで作り込める大人向けのホビーブロック。1万6800円（予価）で9月発売予定（右）