OPPO初のヘッドフォンアンプ「HA-1」、本田雅一と野村ケンジはどう見た?(後編)2人で言いたい放題(1/2 ページ)

OPPO Digital初のヘッドフォンアンプ「HA-1(JP)」をAV評論家の本田雅一氏と野村ケンジ氏が徹底チェック。多機能製品らしく、それぞれ使い方にもこだわりがある様子だ。お気に入りポイントは?

» 2014年07月02日 10時00分 公開
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 OPPO Digital初のヘッドフォンアンプ「HA-1(JP)」は、USB-DACやプリアンプとしても利用できる多機能モデルだ。その機能性や音質を、専門家はどう評価するのか。前回に続き、AV評論家の本田雅一氏と野村ケンジ氏の2人にOPPO Digital Japanのテクノロジー・エバンジェリスト・松浦亮氏を加えた3人の対談をお送りしよう(以下、敬称略)。

本田雅一氏(左)と野村ケンジ氏(右)

OPPO Digital Japanのテクノロジー・エバンジェリスト・松浦亮氏

松浦: 「HA-1」は、BDプレーヤーの「BDP-95」「BDP-105」で実績のある回路設計を採用したヘッドフォンアンプです。ただ、ヘッドフォンと銘打ってはいるものの、最大384kHz/32bitのPCMと11.2MHzまでのDSDに対応したUSB-DACとして、あるいはステレオプリアンプとしても使えます。また前面のUSB端子は、iOSデバイスやAndroidデバイスなどモバイル機器をデジタル接続できますし、apt-X対応のBluetoothトランスポートにもなります。

野村: 相変わらず多機能ですね(笑)。

本田: オーディオの世界では単機能コンポーネントが好きな方も多いですが、OPPOは前回も触れたように多機能な複合機が得意です。以前なら「多機能にするなら、ほかにコストかけるところがあるだろう」などと言われたかもしれませんが、今はモノ作りそのものが変化しています。メーカーは、そのプラットフォームの上で何ができるのかを追求しているわけで、単品だから良い、多機能だからダメというものではありません。

 例えば、昔のプレーヤーはアナログ信号処理のノウハウによって音質が大きく変わりました。しかし、DVDの時代になると単なる再生機ではなく、コンピューティングの技術が必要になります。当時はブラックボックス化していたため、後からアップデートなどはできません。ところがBDの時代になると、どんどん新しい技術や規格、トレンドが出てくるため、もう中身が“コンピュータそのもの”じゃないと対応できなくなってしまった。いちいちブラックボックス化していたら製品投入の時期を逃してしまいます。PCとAVの両方の知識がないとピンとこないかも知れませんが、物の作り方が根本的に変わっていることは事実です。

松浦: 分かります。OPPO Digital本国の製品紹介を見ると、BDプレーヤーの紹介なのにデュアルコアプロセッサー搭載などとうたっていて、日本のメーカーとは考え方が違うと感じました。

「HA-1」と「PM-1」

本田: 今はコンピューターとしての領域がどんどん拡大していて、昔からのAV機器メーカーには作れない部分も多い。もちろん、OPPOのBDプレーヤーが支持されたのは、そうした対応力に加えて画質や音質も優れていたためです。多機能だからダメなんて言い始めたら、現在ハイレゾ再生に最も多く使われているプレーヤーはPCですよ。多機能機どころか汎用機です(笑)。

ヘッドフォンアンプであり、プリアンプでもある

野村: まずUSB-DACとして見ると、「HA-1」が採用した「ES9018」は定評のあるハイエンドチップです。8chのマルチチャンネルDACですが、AVアンプと違って、そのすべてをステレオ音声に活用できるのも音質的に有利です。

本田: 「ES9018」は圧倒的にS/NのいいDACで、素の特性でいったら他に選びようがありません。もちろん音質の好みで選択することはあると思いますが、純粋にS/Nで考えるとESSの32bit DAC以外の選択肢はないと言えます。

野村: ヘッドフォンアンプとしても優秀です。とくにバランス出力は、PM-1はもちろん、他社製ヘッドフォンでもかなり楽しめると思います。少し気になったのは、アンバランス出力(6.5ミリヘッドフォン端子)が「PM-1」とのマッチングを考慮したパワーバランスに調整してあって、「PM-1」の特性がよりフラットに感じられるように作り込まれているように感じられたことでしょうか。このあたりは、うまくPM-1の気になる部分を補完する仕組みのように感じられます。組み合わせ次第ですが、他社製のヘッドフォンを組み合わせたときは中域が薄く聞こえるかもしれません。

ヘッドフォン出力はバランスとアンバランス(標準ヘッドフォンジャック)の両方を装備

本田: 確かに、バランスとアンバランスの出力を比べると、製品の格が2ランクくらい変わる印象です。しかも音調も変わります。これはバランス接続しないともったいないですね。PM-1用のバランスケーブルは製品に付属しないのですか?

松浦: 別売です。実売価格で2万円前後です。

話題のバランスケーブル(別売)

本田: いや、これはバランスケーブルをセットにするべきですよ。是非検討してほしいな。PM-1は装着感もいいし、デザインもいい。音もいいけど、それをさらに上のレベルに引き上げるのがバランス接続なんですから。

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提供:OPPO Digital Japan株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia LifeStyle 編集部/掲載内容有効期限:2014年8月1日

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