LifeStyle特別対談:第2回「DLPナシでは語れないプロジェクターの世界」

 これまで数多くのDLPプロジェクターを見てきた麻倉氏と本田氏。両氏ともホーム/データ両方の用途において、DLPを高く評価しているようだ。第1回では「DLPの本質」について語ってもらったが、第2回ではDLPのどんなところを高く評価しているのかをテーマに、引き続き対談を続けてもらった。

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本田: DLPはプロジェクターに適したデバイスといわれてますが、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか?

麻倉: 透過型液晶はカラーフィルターの品質や漏れ光処理が大変で、光学系の問題からなかなかコントラストを高めるのが難しい。その点、DLPはミラーをオフにしておけば、光を比較的簡単に処理できてしまいます。コントラスト向上のメカニズムが非常に簡単で、色の作り方もメカニカル。どのようなアプローチをすれば製品が良くなるかが明らかという事もあり、良い製品を作りやすい。カラーブレイクに関しても、なぜ発生するのかは感覚的にスグにわかりますし、それを軽減するための手法も明確。とにかくシンプルで分かりやすいのがDMD素子の特徴ではないでしょうか。

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本田: 素子としての劣化がほとんどないため、ランプ交換さえ行えばずっと使い続けられる点もメリットでしょうし、開口率が高いことも長所ですね。麻倉さんが言うところの“シルキータッチ”です。

 とはいえ、やはりDLPのインパクトはコントラストに尽きますね。通常、全白・全黒テストでも透過型液晶プロジェクターだとスペック値通りのコントラスト比がほとんど実測では出ないのですが、DLPは実測値で2000:1以上は出てくれます。しかもチェッカーパターンで計測するISOコントラストも優秀です。もっとも、このあたりは考えるより見る方が話は早い。一目で違いは分かりますからね。

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麻倉: シルキータッチというのは、つまり絹のように滑らかという事なのですが、これはとても重要な事です。人間は画素が見えてしまうと、どんなに絵作りをがんばっても映像に感動してくれません。プロジェクターは100インチ以上の大画面にも拡大できるわけですが、画面を大きくすると、当然ながら画素も大きくなる。画素の間が広いと、画素が独立して見えてしまうので、どこか違和感のある絵になってしまうのです。


LifeStyle特別対談

第1回「DLPの本質」
第2回「DLPナシでは語れないプロジェクターの世界」
第3回「DLPの最新ソリューションと、その明るい未来

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DLP、DLPロゴ、DLPメダリオンロゴはテキサス・インスツルメンツの商標です

提供:ITmedia +D 編集部
企画:アイティメディア営業局/制作:+D LifeStyle編集部/掲載内容有効期限:2005年11月30日

東芝

ハイビジョンDLPの世界に飛び込める1台
──東芝「TDP-MT700J」

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ユーザーにとって、高嶺の花だったハイビジョン対応DLPプロジェクターをぐっと身近にした東芝の720P対応「TDP-MT700J」。実売で30万円を切る価格ながら、画質の面でも期待を裏切らない製品に仕上がっている。

日本ヒューレット・パッカード

機能や使い勝手に妥協しないウルトラモバイル
──HPデータプロジェクター「mp2200シリーズ」

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バランスに優れた“ウルトラモバイル”として新登場した日本HPのデータープロジェクター「mp2210」「mp2225」。XGA化やA5サイズなど、機能や使い勝手に妥協せず、日常ツールとして心地よく使えそうだ。

プラスビジョン

進化したモバイル性能に加えカラー再現力が大幅に向上。PLUSデジタルプロジェクタ「V-339」
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携帯・移動・投映時の便利機能を満載したプラスのモバイルプロジェクタ「V-339」。モバイル時の使いやすさに加え、独自技術DCM(Dual Color Mode)を新たに採用し、きわめてナチュラルな色再現を実現している。

ベンキュージャパン

PCモニタの代替として気軽に使いたいハイコストパフォーマンスDLP機
──BenQ「MP610」

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BenQの「MP610」はデータプロジェクターであるが、その外観からはむしろ、ホビー色すら感じてしまう。さらに内容を見ていくと、“カジュアルに使えるパーソナル・プロジェクター”というスタンスが明確に伝わってくる製品だ。

三菱電機

徹底した高画質へのこだわり
──三菱「LVP-HC3000/HC910」

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三菱電機とプロジェクターは切っても切れない縁。三管式で培った“高画質へのこだわり”は、最新のDLPホームプロジェクター 「LVP-HC3000/HC910」やデータプロジェクター「LVP-XD110/SD110」に、しっかり引き継がれている。

デル

1.09キロのボディに安心機能/保証が満載
──デル「3400MP」

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デルのモバイルデータプロジェクター「3400MP」は、DLP方式ならではの超小型・超軽量ボディが最大の特徴。本体価格も手頃で標準付属品も充実、万全のサポート体制も合わせて、トータルパフォーマンスはかなり高い。

NECビューテクノロジー

小型軽量ボディで高輝度3000ルーメンを実現
──NECビューテクノロジー「LT35J/30J/25J」

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NECビューテクノロジーのDLPプロジェクターに、小型軽量ボディに高輝度を詰め込んだ3モデルが追加された。オートフォーカス調整とタテ台形歪補正を搭載して簡単に設置、さらにクイックパワーオフ機能の採用で片付けも素早くできる点も大きな魅力だ。

カシオ

プレゼン作業のすべてを“スピーディ”に
──カシオ「XJ-560」

casio
カシオ計算機のCASSIOPEIA PRO「XJ-560」は、機動性に優れた小型 軽量ボディ、素早く準備できる自動補正、片付けも一瞬のダイレクトパワーオフなど、プレゼンテーション作業のすべてがスピーディに行える1台だ。

DLP Picture by DLP