LifeStyle特別対談:第3回「DLPの最新ソリューションと、その明るい未来」DMD素子を用いたプロジェクター。その特徴に関しての話はまだまだ尽きそうにないが、“将来”という言葉が出てきたところで、麻倉氏・本田氏には今後のDLPに対する期待感についても話してもらうことにしよう。また両者の期待に対してTIのDLP事業部長ピーター・ヴァンケッセル氏が対談に加わり、コメントを寄せてくれた。 麻倉: 今年のCESで展示された手のひらサイズのDLP。あれは面白い製品ですね。まだ明るさは出ていませんが、LEDを光源として利用することで、実に小型でなおかつバッテリー駆動が可能なプロジェクターが出来てしまった。これは画期的なことです。こうした超小型のプロジェクターが様々なところに利用されるようになると、建物の壁すべてをディスプレイにすることだって可能になりますね。 本田: eホームソリューションなどのモデルルームを見ても、プロジェクターの応用が様々なところでされていますよね。台所でレシピなどのインフォメーションを見せたり、クロークの中で衣服の組み合わせをシミュレーションし、気に入った組み合わせの服がどこにあるかを教えてくれたり。シンプルで小型化が可能という特徴は、家中をディスプレイにしてしまえる潜在パワーがある。 もっとも、もう少し近未来での興味と言えば、9月に発表された1080P対応のDLPチップですね。 ヴァンケッセル: このDLPは、1920×1080個のミラーが並んだ最新のチップです。単一ミラーから2個の表示画素を表現するSmoothPicture(スムース・ピクチャー)ではなく、水平1920画素、垂直1080画素を持っています。 今回のチップは主にホームシアター向けフロントプロジェクターに採用されます。画素ピッチは10.8マイクロメートル、パネルサイズは0.95インチです。単板DLPの製品は、現在のプレミアムクラス(100万円クラス)のフロントプロジェクター製品の置き換えも可能になるかもしれません。 本田: 同じ10.8マイクロメートルの画素ピッチを持つWXGAのDLPチップの製造プロセスは、現行のDarkChip2だと聞きました。これは1080P対応DLPチップでも同じでしょうか? ヴァンケッセル: いえ、このチップには最新のDarkChip3が採用されますから、高コントラストの映像を得られるはずです。 麻倉: 720P対応のDMD素子を使ったホームシネマ用プロジェクターが登場してから、かれこれ3年も経過しています。もう少し早く投入できなかったのでしょうか? ヴァンケッセル: 技術的には可能でした。しかし1080i/pの映像ソースが少なかったのです。しかし現在は多くの放送局が対応しています。CBS、NBCなどの大手テレビネットワーク、HBO、シネマックス、ディスカバリーチャンネルなど多くの放送局がHDコンテンツを作り始め、来年にはBlu-ray DiscやHD DVDなど次世代光ディスクも市場に投入されます。今後、1080P対応プロジェクターへのニーズは高まっていくでしょう。そうしたニーズに対応するために開発しました。 LifeStyle特別対談・第1回「DLPの本質」 読者アンケート実施中
DLP、DLPロゴ、DLPメダリオンロゴはテキサス・インスツルメンツの商標です
提供:ITmedia +D 編集部 東芝ハイビジョンDLPの世界に飛び込める1台 日本ヒューレット・パッカード機能や使い勝手に妥協しないウルトラモバイル プラスビジョン進化したモバイル性能に加えカラー再現力が大幅に向上。PLUSデジタルプロジェクタ「V-339」 ベンキュージャパンPCモニタの代替として気軽に使いたいハイコストパフォーマンスDLP機 三菱電機徹底した高画質へのこだわり デル1.09キロのボディに安心機能/保証が満載 NECビューテクノロジー小型軽量ボディで高輝度3000ルーメンを実現 カシオプレゼン作業のすべてを“スピーディ”に |