「フルHDテレビで写真を楽しむ」新サイバーショット
ソニーが“サイバーショット”の新製品を発表。いずれもテレビなどへのフルHD静止画出力に対応したほか、顔検出や光学手ブレ補正、ISO3200の高感度撮影など最新トレンドももれなく盛り込んだ。
ソニーは2月28日、デジタルカメラ“サイバーショット”の新製品として「DSC-T100」、「DSC-T20」「DSC-W80」「DSC-H7」を3月9日より順次販売開始すると発表した。
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新製品はいずれもフルHD(1920×1080)の静止画出力に対応しており、同社では新製品を通じて、「写真をリビングの大画面テレビで楽しむ」という用途提案を行っていく。
各製品の主な特徴は以下の通り。
製品名 | CCD画素数 | 特徴 |
---|---|---|
DSC-T100 | 810万画素 | 薄型“T”シリーズ最上位機種、光学5倍レンズ、光学式手ブレ補正、顔検出 |
DSC-T20 | 810万画素 | 薄型“T”シリーズ、4色カラーバリエーション、光学式手ブレ補正、顔検出 |
DSC-W80 | 720万画素 | Wシリーズ初の光学式手ブレ補正機能搭載、高感度ISO3200、顔検出 |
DSC-H7 | 810万画素 | 光学15倍ズームレンズ(35ミリ換算:31〜465ミリ)、動体予測AE、顔検出 |
各機種が備えるハイビジョン出力は、別売の出力アダプターケーブル「VMC-MHC1」「VMC-MHD1」ないし、T/Wシリーズ用クレードル「CSS-HD1」を導入することで、ハイビジョンテレビで撮影した画像を1920×1080の高精細画像で楽しめるという機能。テレビ側の対応インタフェースはD(D3〜D5)またはコンポーネントとなっており、HDMIには対応しない。音楽付きスライドショー「音フォト」もハイビジョン出力が行える。
一眼レフカメラ「α」に採用されている画像処理エンジン「BIONZ」をさらに改良して搭載。暗いシーンでもざらつきの少ない高感度撮影(最高 ISO3200)が可能になっているほか、撮影した画像を分析して適切な露出・コントラストに自動補正する「D レンジオプティマイザー」などの機能を実装している。ブレ補正については、光学式手ブレ補正も搭載されている。
また、サイバーショットとしては初となる顔検出機能を搭載した。この機能はハードウェアで実装されており、高速かつ正確な検出が可能となっている。人間の顔を認識し、自動的にピント/露出の調節を行うほか、ホワイトバランスや色調整までも自動的に最適化される。眼鏡をかけた顔も認識するほか、同時に8人までを認識できる。また、フラッシュの自動調光も行うことで、暗い室内でも顔が美しく撮影できる。
本体のユーザーインタフェースも一新され、プレイステーション3やスゴ録などに採用されているXMB風となった。カーソルを縦/横に動かすことで必要な機能を呼び出すタイプで、すべてのメニュー項目は選択時に簡単な説明が表示される。撮影した画像については、カメラ内で「ソフトフォーカスフィルター」「パートカラーフィルター」「クロスフィルター」「魚眼フィルター」の効果を付加することもできる。
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