“全部入り”の新型REGZA「Z3500シリーズ」登場:今度はUSBハードディスクにも録画可能(2/2 ページ)
東芝が、液晶テレビ「REGZA」のハイエンドシリーズ「Z3500」5機種を発表した。全モデルに倍速駆動の10bitフルハイビジョンパネルを搭載したほか、「レグザリンク」や外付けUSBハードディスクへの録画を新たにサポート。“全部入り”状態だという。
先代の「Z2000」シリーズは、ネットワークストレージ(NAS)にデジタル放送を録画できるのが大きな特徴だったが、「Z3500」シリーズでは、それにくわえてUSB接続の外付けHDDも利用できるようになった。NASは、従来通りハブを利用して最大8台まで同時接続が可能。USBポートも2つ用意しており、最大8台を登録して差し替えながら利用できる。
USB HDDは、サードパーティ製の汎用的なHDDを使用可能。既にアイ・オー・データ機器の外付けHDDは動作検証済みで、他社製品に関しても随時検証を進める方針だ。いずれのHDDを使用した場合でも直接録画や再生時の番組毎レジュームに対応するほか、NAS間/USB HDD間ではムーブも可能だという。ただし、残念ながら録画番組をi.LINK経由で「VARDIA」など外部レコーダーにムーブすることはできないという。また「H3000」シリーズにあった「ちょっとタイム」機能(タイムシフト)や「今すぐニュース」は非搭載となった。
「レグザリンク」でオーディオやPCと連携
HDMIのCEC機能を利用した外部機器連携は「レグザリンク」と名付けられた。対応機器は、同社のHD DVDレコーダー“VARDIA”「RD-A300/A600」や、同時発表のハイエンドノートPC“Qosmio”「G40/97D」(発表記事)、オンキヨーのAVアンプ、ヤマハのサラウンドシステム(発表記事)など。外部機器の電源オン/オフやテレビ側の入力切り替え、アンプの音量調節といった基本的な連携動作にくわえ、リモコンに搭載された「レグザリンクボタン」から各種の操作が可能になる。
たとえばRD-A300/A600と接続した場合は、テレビ側の「レグザ番組表・ファイン」を使ってVARDIAの録画予約が行える。またテレビで視聴中の番組をVARDIAで直接録画したり、テレビのリモコンで録画済み番組やDVDタイトルの再生操作などもサポート。初期設定時にテレビのチャンネル設定を自動転送する機能も用意した。
一方のQosmioでは、まずHDMIケーブルで接続するだけで画質設定などが自動的に変更される。テレビの入力を切り替えると、映像メニューが「PCファイン」、画面サイズを「ジャストファイン」に切り替え、ドット・バイ・ドット表示を行う仕組みだ。またリモコンの「レグザリンク」ボタンでメニューを出し、機器選択で「東芝PC」を選べば、テレビのリモコンでQosmioの「Qosmio AV Center」や「Windows Media Center」「TOSHIBA HD DVD PLAYER」などを直接操作できるという。
なお、既に販売している「RD-A300/A600」では、レグザリンク対応のためにファームウェアバージョンアップが必要だ。「放送波ダウンロードで行うことも検討したが、アップデート時には時刻と一緒に予約設定がリセットされてしまう」ため、CDを使ったバージョンアップを行う予定。同社では9月中旬からアップデート用CDの受付を開始するという。
このほか、DLNAクライアントやVoDなどのネットワーク機能も健在だ。VoDサービスでは、従来通り「4th MEDIA」に対応。イーサネットケーブルを接続すれば、別途STBなどを用意することなく、動画配信サービスを利用できる。また、新たに「アクトビラ」にサポートし、ファームウェアアップデートなどを通じてフル画面表示が可能な「アクトビラ ビデオ」対応も検討しているという。
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