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超高画質を求める人向けの個性派デジカメ――シグマ「DP1」レビュー(4/6 ページ)

一眼レフ用CMOSセンサー「FOVEON X3」を搭載し、銀塩写真なみの画質が再現できるというシグマの「DP1」。その実力はどうなのか、たっぷりの作例とともに見てみよう。

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作例(1)――RAWとJPEG

 まずはJPEGで撮った写真を1枚どうぞ。


昔ながらの家と松の木。WBは太陽光。プログラムAEで露出補正はなし。彩度もコントラストも標準設定。1/160秒 F9 ISO100

 それを同じ位置からRAWで撮って現像してみる。


RAWデータを「SIGMA Photo Pro」で現像中。WBをちょっと整え、彩度をあげ、X3 Fill Light(暗部を持ち上げてダイナミックレンジを広く見せる機能)を少しかけてみた。機能はシンプルで使いやすいが、ちょっと処理は重い。元データ(X3Fファイル)に現像パラメータを書き込むことができる

そしてJPEGで出力。彩度を上げても破綻しないので、こんなにこってりした絵をとれる。等倍で見てほしい。ディテールがすごくしっかりしていて解像感があるのもうれしい。青空に浮かぶ月も、たまたま写り込んだ鳥もきれいに見えている。これはすごい

SIGMA Photo Proでは2倍サイズ出力機能がある。2倍といっても、縦横それぞれ2倍なので、画像サイズとしては4倍(1800万画素相当)になる。ディテールは劣化するが、元がしっかりしているので、用途によっては便利そう

 同じような例をあと2つ。


1/250秒 F9 ISO100

1/200秒 F10 ISO100。JPEGでは空の色もくすみ気味で暗部もつブレてる。Rawデータを現像すると、わざとちょっと極端な現像をしているけど、このくらいはいけるのである

1/.125秒 F7.1 ISO100

1/100秒 F7.1 ISO100。同じようにこってりさせてみた。後ろに見える梅の花がわざとらしいけれども、階調もディテールの描写もなかなかすごい。これだけ撮れれば460万画素でもOKという気になる

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