リコー、高画質化した広角24ミリ“こだわり”デジカメ「GX200」
リコーが「Caplio GX100」の後継「GX200」を発売。24ミリからの広角レンズなど“こだわり”はそのままに、画質や操作性を向上させた。
リコーは6月24日、コンパクトデジタルカメラ「GX200」を7月4日より販売開始すると発表した。液晶ビューファインダー「VF-1」が同梱される「GX200 VF KIT」も同時に発売される。価格はいずれもオープンで、実売想定価格はGX200が6万円半ば、GX200 VF KITが8万円前後の見込み。
新製品は2007年3月に発表された「Caplio GX100」の後継機種。広角ズームレンズや充実したマニュアル撮影機能、着脱式液晶ビューファインダーなどといった特徴はそのままに、撮像素子を1/1.75インチ有効1201万画素 CCDに高画素化(Caplio GX100は1/1.75インチ有効1001万画素)。同時に画像処理エンジンは「スムースイメージングエンジン III」へと強化され、高画質化を実現した。
レンズは非球面/特殊低分散ガラス/高屈折率低分散ガラスを使用した7群11枚構成で、焦点距離は35ミリ換算24〜72ミリ(F2.5〜F4.4)。レンズおよびレンズ構成自体はGX100と同一だが、ユニットの改良によってゴーストを低減、また、撮像素子の高画素化を進めながらもS/N比やダイナミックレンジはGX100と同レベルを実現しているという。
価格帯、デザインともに「GR DIGITAL」と似通っているが、「GR DIGITALとは異なるコンセプトとして完成させた。GRは使いこなす楽しさ、GXは柔軟性・拡張性を持ったカメラ」(同社)と、キャラクターの異なる製品であることをアピールする。
スムースイメージングエンジン IIIの搭載とバッファメモリの増量によってRAW撮影機能も強化された。連写は連続5枚(1枚分の書き込みが終了すれば次の撮影が可能)が行え、露出オートブラケットにも対応した。また、アスペクト比1:1のRAW撮影も可能となっている。
コンパクトデジタルカメラではあまり搭載機の多くない自由なAE/AFターゲット移動(AEのみ、AFのみのターゲット移動も可能)やフラッシュ発光量調整機能(先幕/後幕シンクロも選択可)、任意の色方向へ微調整できるホワイトバランス補正機能なども備えるほか、広角撮影時に有用な画像周辺の直線を直線として描写させる「ディストーション補正機能」といった機能も搭載している。疑似的にダイナミックレンジを拡大することで、白トビ/黒ツブレを低減する「自動レベル補正撮影機能」も新搭載。撮影後の画像に対しても処理を施せる。
背面の液晶モニターは2.7型(46万画素)に高精細化が進められたほか、GR DIGITAL IIにも搭載された電子水準器を搭載。電子水準器は液晶モニター利用時はもちろん、液晶ビューファインダー使用時でも利用できる。上面のモードダイヤルには「マイセッティング」(カスタムモード)を3つ登録できる。Fn(Function)ボタンも上面/背面の2カ所に用意され、各種機能を割り振るカスタマイズが可能だ。「全体的なイメージはそのままに、ブラッシュアップを進めた」(同社)
CCDシフト式の手ブレ補正機能を搭載しており、ISO感度は最高ISO 1600。本体サイズは111.6(幅)×58(高さ)×25(奥行き)ミリ、約208グラム(本体のみ)。付属バッテリー「DB60」使用時で約350枚(CIPA規格)の撮影が行える。電源については単四形乾電池も利用できる。記録メディアはSDメモリーカード(SDHC対応)で、約54Mバイトのメモリも内蔵している。
アクセサリー類はCaplio GX100用アクセサリーがほとんど利用可能だが、新たに135ミリ相当の撮影を可能にするテレコンバージョンレンズ「TC-1」、レンズのせり出し/収納に連動する自動開閉式レンズキャップ「LC-1」が追加された。
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