家とつながるカーナビ、ストラーダ「Fクラス」を体験する(2/2 ページ)
パナソニックのストラーダ「Fクラス」は、インターネットを介して“家とつながる”カーナビ。何が便利になるのか。実際にデモカーを借りて体験した。
「かえる通知」機能を使えば、ライフィニティの操作パネルにルート案内で示されている到着予想時刻が表示される。そろそろ自宅に到着という時に使えば、自宅で食事の用意などのタイミングを見計らっている家人に、素早く状況を伝えることが可能になる。
これら松下電工が提供するライフィニティ対応のネットワークサービスは、月額525円で利用できる。機器コントロールに使うパケット料金も1回の操作あたりで20円程度とリーズナブル。かえる通知なら1回10円程度だという。
さらに「みえますねっと」では、カーナビの画面で宅内の様子を確認でき、外出中にペットの様子が気になる人も安心だ。対応するホームネットワークカメラは、パナソニックコミュニケーション製の「BL-C111/C131」。インターネットを介して、上下左右の始点移動(パン/チルト)もストラーダの画面上から行える。
サービス料金は月額1029円からで、気になるパケット料金も1回あたり40〜50円分で済む。動画ではなく、定期的あるいは任意のタイミングで撮影する静止画になるため、パケット料金が存外に高額になってしまうといった心配はない。
ひと味違うディーガとの連携
最後に「おっ、これは便利!」と思わず声を出してしまったのが、パナソニック製デジタルレコーダーの「DIGA」(ディーガ)シリーズに対応した録画予約機能だ。ディーガには「ディモーラ」という無償提供のインターネット番組予約サービスがあり、PCや携帯電話のブラウザから利用できた。しかし、2008年6月に開始されたストラーダ連携サービスは、今までとひと味違う。
例えば、現在ストラーダの画面で見ている番組を自宅のディーガに録画させたり、視聴中の番組以降5番組をリストアップするといったことも可能。「渋滞で自宅に帰るのが遅くなって、次の番組が見られないかも……」といったときでも、簡単に録画予約が行える。
しかも前述したようにサービス料金は無料(会員登録のみ)、1回あたりの録画予約で使われるパケット料金も20〜30円とわずかだ。
AV機器から住宅設備まで、あらゆる家電製品を提供する世界最大の総合家電グループというメリットを生かし、生活で使われるあらゆる機器をネットワークでつなぐ。“パナソニック”ブランドの奥行きの深さに改めて驚かされた。
われわれの生活においては、車の中も貴重な生活空間である。自宅と車をネットワーク化することでできることは数多いに違いない。かつてカーナビは、地図の見やすさや自車位置精度、ルート検索精度、地点検索の充実度など、本体の機能が勝負だった。
しかし、その後はAV機能との融合が進み、さらにはネットワークへの接続と、少しづつ担う役割が増えてきている。その行き着く先が“ライフスタイルの充実”といった大きな枠になってくるのであれば、パナソニックの懐の広さは大きな武器になることだろう。
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