カーナビの満足度、1番人気はパナソニックのハードディスクモデル
市販ナビで満足度が高かったのは、1位と2位がパナソニック「ストラーダ」だった。満足度につながるのは「ドライビングサポート」で、特にインタフェースが重要だという結果に。J.D.パワーアジア・パシフィック調べ。
市販しているナビゲーションシステム(市販ナビ)に対する総合的な満足度は、パナソニック・ストラーダ/HDDが1位であることが、J.D.パワーアジア・パシフィックの調べで分かった。スコアは1000ポイント満点中613ポイントで、2位以下に25ポイント以上の差を付けた。カテゴリー別の評価でも、対応していない「通信環境」を除く4つのカテゴリー全てで、ランキング対象モデルでトップとなった。
調査会社のJ.D. パワーアジア・パシフィックは、「2007年日本市販ブランドナビゲーションシステム満足度調査」の結果を公表した。同調査は、新車購入時あるいは購入後に市販ナビを買ったユーザーを対象に、顧客満足度を調べたもの。2005年4月から2007年3月の間に新車を購入した人を対象に、インターネットで2007年6月に調査を実施し、2692人が回答した。調査対象は8メーカーで62モデル。
総合満足度の2位はパナソニック・ストラーダ・Fクラス/HDD
満足度調査は「メーカーや店舗からのサービスサポート」「ドライビングサポート」「カーライフサポート」「通信環境」「コスト」という5つのカテゴリーで、合計110以上の詳細項目に対する評価を基に算出した。総合満足度の第2位は、588ポイントを獲得したパナソニック・ストラーダ・Fクラス/HDD。1位のパナソニック・ストラーダ/HDDの上位機種で、「コスト」以外の3つカテゴリーで、業界平均を上回った。中でも「ドライビングサポート」と「カーライフサポート」で高い評価を得た。
第3位は、579ポイントのパイオニア・カロッツェリア・楽ナビ/HDD、第4位は576ポイントのパイオニア・カロッツェリア・サイバーナビ/HDDが並んだ。カロッツェリア・楽ナビ/HDDはすべてのカテゴリーで業界平均を上回った。一方、カロッツェリア・サイバーナビ/HDD は、「通信環境」においてランキング対象モデルでトップの評価だった。さらに「ドライビングサポート」「カーライフサポート」「メーカーや店舗からのサービスサポート」で、業界平均を上回った。
総合満足度に影響が大きかったのは「ドライビングサポート」
総合的な満足度に対する影響が最も大きいのは、「ドライビングサポート」であることが分かった。総合満足度全体を100%とすると、その影響度は約40%。中でも「インタフェース」という要素の良し悪しが、満足度に大きく影響したようだ。
ドライビングサポートに次いで、満足度に対する影響度が高いカテゴリーは、約30%の「カーライフサポート」。このサポートは「ドライブ計画サポート/ドライブガイド」「コミュニケーション/ネットワークサポート」「安心・安全に対する備え」「車内で楽しむ音楽・映像・その他アミューズメントサポート」という4つのサブカテゴリーで構成されている。この中でカーライフサポートの満足度への影響力は、アミューズメントサポートが60%と、最も高かった。
ナビの使い方について比較的多く行っているのは、渋滞情報の地図画面上での確認や、渋滞を避けるルートの再探索であることが分かった。しかし、それに対応する項目での満足度評価は相対的に低くなっており、渋滞への対応と駐車場検索が、満足度向上のカギであると言えそうだ。
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