BD1枚に24時間のフルHD録画、新ブルーレイDIGA
パナソニックがBDレコーダー「ブルーレイDIGA」の新製品を発売。MPEG-4 AVCエンコーダーの改良によって、1枚のBDメディアへ24時間のフルハイビジョン録画が可能となった。
パナソニックは8月25日、Blu-ray Discレコーダー「ブルーレイDIGA」の新製品3機種を9月1日より販売開始すると発表した。新製品は1TバイトのHDDを搭載した「DMR-BW930」、500GバイトHDDを搭載した「DMR-BW830」、320GバイトHDDを搭載した「DMR-BW730」で、価格はいずれもオープン。実売想定価格はDMR-BW930が28万円前後、DMR-BW830が18万円前後、DMR-BW730が15万円前後。
前モデルとなるDMR-BW900/BW800/BW700にも搭載されていた、フルHDの長時間録画を可能とする「MPEG-4 AVC/H.264エンコーダー」が第2世代へと改良され、ハイプロファイル時の圧縮効率が向上した。結果、新設された記録モード「HL」(ビットレートは4.3Mbps)での録画時には、50Gバイトの2層BDディスクに約24時間のフルHD映像を保存することが可能。DVD(4.7Gバイト)への記録でも、HLモードならば約2時間の録画が行える。
録画モードはHLのほか、DR(MPEG-2 TS)のほか、HG(MPEG-4 AVC/H.264 12.9Mbps)/HX(MPEG-4 AVC/H.264 8.6Mbps)/HE(MPEG-4 AVC/H.264 5.7Mbps)を用意する。なお、トランスコード記録にも対応しているため、放送時のAACをそのまま保存できる。録画時間を優先するため、データ放送をカットしてして録画する機能も用意されている。
Blu-ray DiscについてはBD-Liveにするほか、1080/60pと1080/24pの出力にも対応。パナソニックハリウッド研究所(PHL)の開発した新「リアルクロマプロセッサ」によって映像を高画質再生するほか、DeepColorやx.v.Colorにも対応する。サラウンドフォーマットはDolby Digital Plus/Dolby TrueHD/DTS-HDの各ビットストリームならびにデコード出力に対応しており、対応アンプとHDMI接続すれば迫力のある7.1ch再生が楽しめる。
ドライブは業界初(同社)というBD-R6倍速対応タイプで、HLモードで録画した1時間のHD番組ならば対応BD-Rへ約1分24秒(約43倍速)でダビングできるほか、DRモードで録画した1時間番組でも約5分20秒(約11倍)でディスクへダビングできる。HDMI-CECの「ビエラリンク」ももちろん対応する。i.LINKによって、CATVチューナーとの接続も行える。
EPGは最大19チャンネル、12時間の表示が行える「フルハイビジョン番組表」で、録画した番組内容をプレビューウィンドウで確認できる「録画一覧」や全操作の起点となる「スタートメニュー」、2番組同時録画時でも双方の番組にチャプターを打てる「Wオートチャプター」など操作性を高める機能も備える。
HDD容量以外のDMR-BW930/830/730の相違点はインタフェースで、DMR-BW930/830はi.LINKがTS出力1系統2端子・DV/TS入力端子1系統2端子であるのに対して、DMR-BW730はTS出力1系統1端子・DV/TS入力端子1系統1端子。音声出力もDMR-BW930/830は光/同軸デジタル/2chアナログを用意している(DMR-BW730は光/2chアナログのみ)。
サイズはDMR-BW930が430(幅)×66(高さ)×315(奥行き)ミリ、4.3キロ。DMR-BW830/730が430(幅)×59(高さ)×315(奥行き)ミリ、4.2キロ/4.1キロ。
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