バイヤーズガイド
自分にピッタリのイヤフォンを選び出す――カナル型編(1/6 ページ)
「携帯プレーヤーだから音質なんてこんなもの」と妥協せず、社外品のイヤフォン/ヘッドフォンを手に入れ、より上質なサウンドを楽しもうとする昨今の風潮は素晴らしいと思う。
iPodをはじめとする最新のデジタルオーディオプレーヤーは、ヘッドフォンの良し悪しを描き分ける基礎体力を充分持ち合わせているし、ファイル形式などの工夫によってはさらに上質な、侮りがたい能力を発揮させることもできる。そもそも音楽を「いい音で楽しみたい」と思うのはごく自然な欲求。イヤフォンについても「付属品でいいや」と思わず賢く選びだすことで、ミュージックライフは何倍も楽しさを増すのだ。
そういったアクティブな思想によって支えられている今日の高級ヘッドフォン/イヤフォン・ブームだが、そのなかでもいちばんの人気は、耳の穴へ差し込むカナル型(耳栓型)イヤフォンだろう。音質最優先のオーバーヘッドタイプも根強い人気はあるが、“携帯”プレーヤーでの利用を考えれば、持ち運びやすく音質向上も期待できるこのタイプが人気を博するのは当然だろう。
ということで今回は、ヘッドフォン編に引き続き、人気のカナル型について、製品選びのポイントと試聴する際の良し悪しの見分け方、そしてオススメ製品を紹介していこう。
カナル型イヤフォンの選び方
長らくイヤフォンといえば耳にのせるインナーイヤー型がほとんどで、カナル型はラジオや業務用が中心だった。それがここまで普及した理由はさまざまあると思うが、個人的に重視するポイントは3つ。音の進入が少ないこと、音漏れが少ないこと、そして小型でありながらも音質が高いことだ。
音の進入と音漏れに関して、いまさら説明は必要ないかもしれない。遮音性に優れた製品ならば、まわりの人のシャカシャカ音を聞いて「自分も迷惑をかけているのでは」と心配することもないし、飛行機など騒音の多い場所では耳栓がわりに活用もできる。カナル型イヤフォンは、機能的にも大変役に立つ製品なのだ。
それらに加え、超ミニサイズでありながら音質がそこそこよい点も、カナル型が支持される理由なのだろう。プレーヤーが小型なのだから、ヘッドフォンもより小さい方がいい。けれども音漏れはイヤだし、音質的にもあまりひどいのは使いたくない。そういった思いが高まった時、偶然か必然か、カナル型イヤフォンの高級モデルが登場したのだ。
待っていたとばかりにカナル型は多くの人の注目を集め、瞬く間に広まっていった。さらにここ2~3年で急激に音質が向上したことも、魅力を高める結果となったと思う。小さくて値段の割に音もイイ。多くのデジタルオーディオプレーヤー・ユーザー(特に日本人)にとって、これほど魅力的な存在はこれまでなかったはずだ。
そうやって瞬く間に市民権を得たカナル型イヤフォンだけに、いまや多数のメーカーから「高級」「高音質」をうたう製品が続々登場している。製品数が増えたのはうれしい限りだが、かえって目移りしてしまい、なかなかコレといったひとつが選び出せないのも事実。そこでまず、「自分にとってのベストな製品」を選び出すコツをレクチャーしよう。
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