書斎に置きたいデザインと機能、BRAVIA「32EX700」:春の新生活テレビ特集(2/2 ページ)
新生活の良きパートナーとなりそうなパーソナル薄型テレビ。第3回は、ソニーのBRAVIA「32EX700」を取り上げる。サイズは少々大きめだが、シンプルなデザインや充実したネットワーク機能が魅力。2台目のニーズにも合いそうだ。
ネットワーク機能では、従来からの「アプリキャスト」「ブラビアポストカード」に加え、新たに「ブラビアネットチャンネル」を全モデルに搭載。動画配信サービス「YouTube」や「U-NEXT」の映像をテレビで楽しめる。ブラビアネットチャンネルについては、順次対応サービスを増やしていく計画のため、そちらの展開も期待したい。
また、EX700シリーズはUSBポートを備え、専用オプションのUSB無線LANアダプター「UWA-BR100」を使ってワイヤレス接続が可能になった。LEDエッジライトシステムの採用により、薄く、軽くなったEX700シリーズだけに、壁掛け設置したいユーザーにもワイヤレスはありがたいオプションになりそうだ。
ただし、DLNAの「ソニールームリンク」をワイヤレスで使用するときには1つ注意しなければならない。それは、無線伝送の場合、ビットレートの上限が12Mbpsになること。つまり、DRモードで録画したBSデジタル(24Mbps)や地上デジタル放送(17Mbps)はワイヤレス再生できない。実際、AVC記録が登場する以前に発売された東芝「RD-A300」と組み合わせて試用したところ、地デジ番組でもコマ落ちや音飛びが散見された。同社によると、これはテレビの内部処理に起因する制約だという。もちろん有線接続なら問題なく利用できるし、最新のレコーダーであれば12Mbps以下のAVC録画モードを使用すればいいから大きな制約にはならないと思われるが、今回のように古めのレコーダーをサーバにしたいと考えている人は注意しよう。
HDMI端子が新しくなった点にも注目だ。背面端子を見ると、上段のHDMIポートに「ARC」という記述がある。これは、HDMI 1.4のオーディオ・リターン・チャンネルに対応しているということ。AVアンプやラックシアターと接続する際、テレビ内蔵チューナーの音声を出力するために光デジタルケーブルを接続するのが普通だ。しかし、ARCに対応しているAVアンプやラックシアターと組み合わせれば、HDMIケーブル一本で映像入力と音声出力の両方をまかなえる。ARCは、今後当たり前になる技術だと思われるため、早めに対応した点は好印象だ。また、同じくHDMI関連では、入力切り替えが早くなるInstaPortをサポートしている点も歓迎したい。
PCディスプレイとしても使える解像度を備え、「YouTube」や「アプリキャスト」といった便利なネットワーク機能も持つ「32EX700」は、一人暮らしのパートナーの素養は十分。オン/オフタイマーや画面上に時計を表示する機能も備えている。また、MPEG-4 AVCにも対応するDLNA機能「ソニールームリンク」などで2台目テレビとしての利便性も確保。そのシンプルなデザインと合わせ、寝室や書斎に置きたくなる1台だ。
型番 | 32EX700(B) | 32EX700(W) |
---|---|---|
カラー | ブラック | ホワイト |
画面サイズ(解像度) | 32V型(1920×1080ピクセル) | |
チューナー | 地上デジタル×1、BSデジタル、110度CSデジタル×1 | |
録画機能 | なし | |
ネットワーク機能 | アクトビラ、YouTube、U-NEXT、ソニールームリンクなど | |
アラーム機能 | オンタイマー搭載 | |
入出力端子 | HDMI×4(うち2つは側面)、D端子×2、コンポジット×2、D-sub15ピン、光デジタル音声出力、LAN、USB(オプションの無線LANアダプター用)など | |
外形寸法 | 811(幅)×507(高さ)×65(奥行き)ミリ | |
重量 | 10.7キログラム | |
価格 | オープンプライス | |
発売日 | 販売中 |
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