夜の地球を自作するインテリア“ジオグラフィア”「地軸23.4度 組立式地球儀」:夏休みの工作特集(2)(2/2 ページ)
地球儀というと専門店や文具店などで完成品を買うイメージがあるが、中にはキット製品もあるのをご存じだろうか? 今回紹介する「地軸23.4度 組立式地球儀」もその1つ。普通の地球儀とはひと味違う、多面体のインテリア雑貨だ。
組み立てるには、まず経度と平行する縦のパーツ8枚を半分に折る。次に8枚のパーツを緯度と平行する3枚のパーツに差し込んでいく。これで多面体のコアが完成するので、あとは表面のポリプロピレンシートを差し込めばOKだ。
大陸の絵が印刷されたポリプロピレンシートは8枚あり、AからHまでアルファベットがふってある。差し込むときはAから順に北極側から見て反時計回りにセットしていく。ポリプロピレンシートは最初に赤道付近から差し込み、そのあと北極と南極に近い側を差し込むように説明書に書いてあり、実際にその順番でやるほうが作りやすい。
完成すると北極と南極には小さな隙間が生まれ、ここには紐などを通せる。平らな場所に置いたときに地軸23.4度に傾くのがこの地球儀の特徴だが、天井に吊して楽しむことも可能だ。
ほかのタイプも欲しくなる不思議な魅力
できあがった地球儀は、200×200×200ミリの多面体で、表面には代表的な都市が英字で記されているほか、経線や緯線、北回帰線や南回帰線も入っている。洋上には大きな離島も見えるが、イースター島など小さな島までは見えない。球ではなく多面体の形をしているが、地図がゆがんでいるような印象はあまり受けない。オーストラリアなどは大陸を両断するように折れ目が入っており、少し不自然に感じるが、全体的に地球儀として違和感を感じないのは意外だった。
北極と南極に軸受が付いているふつうの地球儀と違って、Google Earthのように自由な角度から眺められるのもこの地球儀の利点だ。軸受がないので南極の様子なども見やすい。クリア素材を使ってはいるものの、よくあるビーチボール型の地球儀のような安っぽさも感じられない。
そして部屋を暗くすると、蓄光インクの部分がぼんやりと光り始める。この光は淡く、付近に少しでも光源があると見えづらくなってしまうが、夜中に部屋を真っ暗にして見るととても美しい。高い山から夜景を眺めているような幻想的な気分に浸れるだろう。
シンプルなキットながらも、作り上げる喜びと飾る楽しさを得られるこの「地軸23.4度 組立式地球儀」。買う前は今回紹介した「NIGHT」がもっとも魅力的に感じたが、いざ手にしてみるとほかのタイプも欲しくなってしまった。ほかのタイプもそろえて横に並べてみれば、地図が好きな人にとってはなかなか楽しい部屋になると思う。面白いインテリア雑貨を探している人にもぜひオススメだ。
関連記事
- 木のぬくもりを感じる自作照明キット「輪重ね」
加賀谷木材の木工工作キット「輪重ね(わがさね)」は、薄い木の板を使った気品のあるラウンドフォルムが魅力。低価格ながらもデザイン性の高いこのライトを部屋に置き、木のぬくもりを感じる暖かな光を楽しんでみよう。 - お手軽な室内ヘリコプター「ミニビー」と戯れる
シー・シー・ピーの「ミニビー」は、超小型で室内専用の赤外線ヘリコプター。だれでも気軽にヘリコプターの飛行を楽しめるこの製品、果たして飛行性能や操作性はどんなものか、じっくり試してみよう。 - 猫好きにはたまらない貯金箱 シャインの「いたずらBANK」
シャインの「いたずらBANK」は、ミカン箱の上にコインを置くと、カワイイ鳴き声とともに子猫や子犬が手を出す貯金箱。愛嬌(あいきょう)たっぷりの子猫や子犬がコインを集めるのを見れば、疲れた心が癒されることまちがいなし! - 銀玉鉄砲のコーフンをもう一度、安全なトイガン「NERF」で遊ぶ
今回紹介するのは、トミーダイレクトが輸入販売元になった「NERF」(ナーフ)。人に当たっても安全なスポンジ弾を使ったこの商品、アメリカでは40年もの歴史を誇る人気のオモチャだ。 - なんだか無性に懐かしい「大人の科学マガジン Vol.26 ミニエレキ」
今回紹介するのは学研の「大人の科学マガジン Vol.26 ミニエレキ」。付録のエレキギターのキットはプラスチック製で弦が4本のミニサイズながらも、スピーカーを内蔵しており手軽に演奏を楽しめる。 - 音符がかわいい楽器になった? 明和電機の「オタマトーン」
明和電機の「オタマトーン」は、音符のような形をしたユニークな楽器だ。練習すればきちんと曲を弾くこともできる。この楽器を使って、お気に入りの曲を演奏してみてはいかがだろうか。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.