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知る人ぞ知る? 中国Takstarのヘッドフォン「PRO 80」を聴く野村ケンジのぶらんにゅ〜AV Review(2/2 ページ)

エミライが取り扱いを開始した中国Takstar製ヘッドフォン。実は、一部のヘッドフォンマニアの間で「値段の割に音がいい」と評判になっていたものだ。その実力をさっそくチェックしていこう。

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のびのびとした魅力的な女性ヴォーカル

 さて、肝心のサウンドはというと、確かにクオリティーはかなり高い。解像度感は充分なレベルに確保それており、低域もフォーカス感は高い。ドラムの音は、リズミカルで軽快に聴こえる。さらに、特に高域への伸びが良いため、ピアノはタッチが力強い、はっきりした演奏になる。高域側の倍音成分にちょっとしたクセはあるため、音階によってピアノの音が伸びきらないことはあるものの、それほど気にならないレベルだ。それよりも、コモリ感が少ない、ダイレクト感の高いサウンドによって、音楽が生き生きと奏でられている点が好ましい。とくに女性ヴォーカルは、のびのびとした歌い上げが魅力的に感じた。

スタジオモニターを意識したデザインだ

 世の中にはもっと音の良い高級ヘッドフォンはたくさんあるが、ことコストパフォーマンスという意味では、なかなかに優秀なモデルだといえる。音の良いヘッドフォンをできるだけ安く買いたい、と考えている人にとって、「PRO 80」は有力な候補となるだろう。

 ちなみに、オープンエアータイプの下位モデル2つについても音質に少々触れておこう。「HI 2050」は、「PRO 80」とほぼ同傾向の音色ながら、クリアさやダイレクト感が多少弱まり、ひずみ感もだいぶ増えている。低域のフォーカス感も甘くなるが、音楽を元気に楽しく聴かせようとする方向性は変わらないので、これはこれで好感が持てる。逆に「TS-671」の方が、「PRO 80」に近いテイスト。解像度感や音の厚みはだいぶ減退するが、オープンエアータイプらしく音色はとても素直。イージーリスニングには向いていそうだ。

音質評価 PRO 80
解像度感 (粗い−−−○−きめ細かい)
空間表現 (ナロー−−−○−ワイド)
帯域バランス (低域強調−−−○−フラット)
音色傾向 (迫力重視−−−○−質感重視)

HI 2050の市場想定価格は9000円前後

音質評価 HI 2050
解像度感 (粗い−−○−−きめ細かい)
空間表現 (ナロー−−○−−ワイド)
帯域バランス (低域強調−○−−−フラット)
音色傾向 (迫力重視−○−−−質感重視)

TS-671の市場想定価格は7000円前後

音質評価 TS-671
解像度感 (粗い−○−−−きめ細かい)
空間表現 (ナロー−○−−−ワイド)
帯域バランス (低域強調−−○−−フラット)
音色傾向 (迫力重視−○−−−質感重視)
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