ネットで高額ヘッドセットを購入するユーザーが増加、GfKの2011年度ヘッドセット販売動向調査
GfKがヘッドセット販売動向を発表した。全体的に大きく伸びている中、とくにインターネット販売が数量ベースで36%増と大幅増加。店頭販売より高額製品が売れる傾向もみえてきた。
ジーエフケーマーケティングサービスジャパン(GfK)は、2011年度のヘッドセット販売動向についての調査結果を発表。数量で前年比23%、金額で前年比25%と市場が拡大していることが分かった。
調査は家電量販店、総合量販店、インターネットの各チャネルにおけるヘッドセット販売動向をまとめた。全体的な販売量・金額が伸びた中で、とくに大きく躍進したのはインターネット販売だ。数量ベースでは店頭販売が約8割を占めているが、伸び具合で見ると店頭販売が20%増であるのに対して、インターネット販売は36%増と大きく伸びている。
インターネット販売では特に5000円以上のモデルが、店頭販売で6%なのに対して28%、Bluetooth対応モデルも店頭販売で23%のところ48%と多くなっている。比較的高額な製品を選択するユーザーが多いことから、金額ベースでは全体の3割弱をインターネット販売が占める結果となった。
ヘッドセット市場全体が拡大している理由について、従来からある車載用アクセサリーとしての利用や、PCを用いた音声チャットなどだけでなく、携帯電話やスマートフォンでの利用が広がったことが考えられる。参入メーカーも増大しており、前年度より20%近く多い国内外約190ブランドの販売実績が集計された。
再生方法はステレオの比率が51%から59%と伸びており、装着タイプはヘッドバンドや耳かけ型に対してカナルタイプが23%から35%へと増加。これらから、通話用途だけでなく音楽用途の利用が増えていることが読みとれる。また、Bluetooth対応製品も3割近くまで伸びており、外出先で使いやすいデザインや機能など、付加価値の高い製品を選ぶ傾向が高まっているようだ。
関連記事
- シーリングライトはLEDが過半数、GfKの販売動向調査
GfKは、家電量販店におけるシーリングライトの販売動向を発表。LEDシーリングライトが月間販売で蛍光管タイプを上回る拡大をみせ、シーリングライト市場はプラス成長となった。 - 2011年の薄型TV、販売規模は史上2番目
ジーエフケーによると、2011年の国内家電小売市場規模は2009年とほぼ同規模の約8兆5000億円を記録。薄型TVは2010年に次ぐ販売台数を記録したという。 - LED電球が白熱電球の販売数を超える、GfK Japan調べ
GfK Japanによると、7月第1週にLED電球の電球市場を占める割合が約5割に達し、白熱電球の販売数を上回ったという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.