ソニー、USB DAC内蔵ポータブルヘッドフォンアンプ「PHA-1」:iPhone&96kHz/24bit対応
ソニーはポータブルヘッドフォンアンプ「PHA-1」を10月に発売する。ポータブルプレーヤーとの組み合わせはもちろん、“PCオーディオ”の外付けDACとしても活用できる多機能機だ。
ソニーは8月27日、同社初となるポータブルヘッドフォンアンプ「PHA-1」を発表した。micro USB端子と96kHz/24bit対応のDACチップを搭載。ポータブルプレーヤーとの組み合わせはもちろん、“PCオーディオ”の外付けDACとしても活用できる。10月10日発売予定で、希望小売価格は4万9350円。
3系統の入力端子で利用シーンを増やしたポータブルヘッドフォンアンプ。上面のアナログミニジャックに「ウォークマン」やスマートフォンを接続できるほか、底面にiPodのデジタル接続が可能な専用端子とPC接続用のmicro USBポートを備えた。PC接続時に特別なドライバーは必要ない(Windows/Mac OSとも)。またiPhoneやiPod接続時は上限48kHz/16bitとなるが、内蔵DACで高精度のアナログ変換が可能になるという。
内蔵のリチウムイオンバッテリーはアナログ接続時で連続約10時間、iPhone/iPodデジタル接続では約5時間の連続駆動が可能。PC接続時にはバスパワー駆動となるため、PHA-1内蔵バッテリーの残量を気にする必要はない。
DACチップは、モバイル機器としては珍しく5ボルト電源を使用する「ホームオーディオの高級機にも使われるタイプ」(同社)。バッテリーは3.7ボルト出力ながら、コンデンサーを配して電源を強化。ヘッドフォンアンプの出力段に使用した電流帰還型ハイスルーレートICとともにS/N比の向上に一役買っている。スペック上のS/N比は110dBだが、「実力としては116dBくらい」。オペアンプには低ノイズ/低ひずみ率のICを採用し、立ち上がりの鋭い打楽器などで音の再現性を高めたという。
このほか、デジタル/アナログの回路を分離したレイアウト、オーディオ回路のフィルムコンデンサーなどに採用したオーディオ専用部材など、音質面に注力。「ポータブルアンプながら、徹底的な高音質化を図った」としている。
本体側面にはHi/Loのゲイン切り替えスイッチを備え、幅広いイヤフォン/ヘッドフォンの駆動が可能だ(8〜300オーム対応)。最大出力は、8オーム時で約175ミリワット×2、300オーム時で約26ミリワット×2。
外形寸法は約67(幅)×26(高さ)×130(長さ)ミリ(突起部含まず)。アルミケースに亜鉛ダイキャスト製のバンパーを備えており、持ち運び時のボリューム誤操作などを防ぐとともに、ケーブルのプラグ部分も衝撃から保護する仕組みだ。重量は約220グラム。iPod接続用ケーブル、アナログケーブル、各種プレーヤーを固定するためのゴムバンドなどが付属する。
関連記事
- 見落としがちな基礎体力、「Sony Tablet S」の音に注目しよう
ユニークなデザインやAV機器との連携動作など、さまざまな特長を持つ「Sony Tablet S」。今回はちょっと趣を変え、見落とされがちな本体のサウンドクオリティーにフォーカスしてみよう。 - ソニー、iPadにも対応する薄型ドックコンポ2機種を発売
ソニーは、iPhone/iPod/iPad対応のドックコンポ2機種を9月1日に発売する。Bluetooth機能を追加したモデルもラインアップ。 - ソニー、“ウォークマン”「Sシリーズ」の「初音ミク生誕5周年記念モデル」を発売
ソニーは8月3日、“ウォークマン”「Sシリーズ」の「初音ミク生誕5周年記念モデル」を発表した。3モデル各3939台の限定販売。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.