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小さく、静かになったダイソン「DC48」登場

ダイソンが、キャニスター型掃除機の新製品「DC48」を発表した。日本市場向けに小型・軽量化を追求したモデルだ。

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 ダイソンは3月28日、キャニスター型掃除機の新製品「DC48」を発表した。従来機「DC46」に比べて30%小型化し、動作時の音も40%低減したという。来日した英DysonシニアデザインエンジニアのMatt Steel氏は、「DC48は、Ballテクノロジーを搭載したダイソンの掃除機で、最も小さく静か」と胸を張った。

「DC48」と英DysonシニアデザインエンジニアのMatt Steel氏。手に持っているのが新開発のV4デジタルモーター

 本体の小型化に大きく貢献したのは、100人を超えるエンジニアチームが7年間をかけて開発したという世界最小クラスの1150ワットデジタルモーター「V4」だ。パワーは従来と同等を維持しながら、大きさを1/3にまで小さくした。0.7秒以内に0rpmから9万rpmまで加速し、毎分最大10万1000回転が可能だ。さらに性能を一定に維持するため、複合的なアルゴリズムを用いて1秒間に6000回以上もの回転制御を行う。

 小さなV4モーターにより、限られたボール内のスペースに音を小さくするためのスペースが確保できた。まず、モーターには3段構造のディフューザーを設けて音質を改善。「モーターバケット」でモーターを完全に包み込み、運転音を低減する。さらに排気経路を長くするため、20センチ径のボール内で数回にわたって180度経路を曲げているという。「モーターの小型化により、エアパス(空気経路)をより複雑にして、音のエネルギーを大幅にそぐことができた」(同氏)。排気はポストモーターフィルターやフォーム材を通って外部へと排出される。

DC48のカットモデル

 一方、クリーナーヘッド部では逆に吸気経路を単純化し、空気の流れをスムーズにすることで機械音を低減。ほかにもサイクロン内で発生する音を吸収するため、マニホールドを2重化するなど、さまざまな静音化対策を施している。

 「日本市場では、コンパクトで軽量、静かな製品に対するニーズが高い。しかし、そのためにパフォーマンスで譲歩することはできない。だからV4モーターを開発したんだ」(同氏)。


左から「DC48 motor head」のパープルとフーシャ、「DC48 turbine head」のイエローとブルー。色によって付属品が異なるラインアップは同社初となる

 DC48には、異なるヘッドを持つ2モデル4カラーを用意した。モーターで回転するブラシを持ち、カーペットに入り込んだゴミもしっかり取り除く「モーターヘッド」を搭載した「DC48 motor head」は9万7800円で、本体カラーは赤に近い「フーシャ」と「パープル」の2色。モーターは使わず、空気の力でカーボンファイバーブラシを回転させる「タービンヘッド」モデルは8万9800円で、「ブルー」と「イエロー」をラインアップしている。

 本体サイズは192(幅)×361(奥行き)×253(高さ)ミリ。重量は2.8キロ。ホースやパイプなどを装着した状態では4.75キロ(タービンヘッド)となる。

 ダイソンでは、3月28日から直販サイト「ダイソン オンラインストア」でDC48を発売する予定。4月18日からは全国の家電店2100店舗でも販売を開始する。

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