65/55型の4Kテレビも登場、ソニーが“ブラビア”を一新(2/2 ページ)
ソニーが液晶テレビ“ブラビア”の2013年春モデルを発表した。1月のInternational CESで話題になった4Kテレビ2モデルに加え、標準で壁掛けに対応するパーソナルサイズなど4シリーズをラインアップする。
4倍速&トリルミナスのフルHDモデルもラインアップ
今回の新製品は、全シリーズが画面サイズを問わずに「X-Reality PRO」を搭載したほか、無線LANを内蔵して「SEN」(ソニーエンターテイメントネットワーク)や前述の「TV SideView」などのネットワーク機能に対応した。4Kテレビのみならず、シリーズ全体の性能と機能性を“底上げ”するのが目的だ。
また、新シリーズの“アイコン”として、画面下のフレーム中央に「インテリジェントコア」を設けた。リモコン受光部やイルミネーションLEDを集約したもので、電源をオンにすると白、機器連携中は緑、録画中は赤など、色と光り方でテレビのステータスを示す(消灯も可能)。
4倍速パネルとトリルミナスを組み合わせた“フルHDプレミアムモデル”
「W900Aシリーズ」は、「HX850シリーズ」の後継となる「フルHDの高画質プレミアムモデル」(同社)だ。新製品中唯一、4倍速パネルを採用し、4Kテレビと同じ「トリルミナスディスプレイ」と組み合わせている。
またアクティブシャッター式の3D表示に対応しているのも同シリーズのみ。新しいBluetooth対応のアクティブシャッターメガネを使い、フルHD解像度の3Dを楽しめる。スピーカーは画面底部にあるが、ロングダクトスピーカーとリフレクターで音を前に広げる仕組みだ。画面サイズは40V型、46V型、55V型で、6月上旬から順次発売する予定。40V型のみ7月上旬になる。
HX750シリーズの後継機となる「W802Aシリーズ」は、42V型、47V型、55V型をラインアップ。倍速パネルを採用し、偏光方式の3D表示にも対応する「大型ハイスペックモデル」という位置付けだ。外観はW900Aシリーズとほぼ同じデザインだが、スタンド部がマット調とヘアライン加工になっているのが違い。発売は42V型が5月上旬、そのほかの2サイズは6月上旬になる見込みだ。
スタンドが壁掛け金具になるパーソナルテレビも
パーソナルユースを想定した「W650A/W600Aシリーズ」は、32V型と42V型の2サイズ。狭額縁のベゼルが特長だが、さらにパイプフレームタイプのスタンドを取り外して背面に取り付けると、壁掛けにできるというユニークなギミックを備えた。専用の壁面用金具も付属しており、追加投資なしで壁掛けテレビになる仕組みだ(工事費が発生する場合は別)。
また中小型サイズながら「X-Reality PRO」を搭載している点も特長。「ネット動画などの低解像度映像もきれいに映し出す」(同社)として“中小型の高画質スマートモデル”をうたう。発売は6月上旬。
なお、今回のラインアップ刷新により、ブラビアはハイエンドからスタンダードのモデルまで切り替わることになるが、84V型の4Kテレビ「KD-84X9000」およびイーゼルスタンドのパーソナルモデル「EX540シリーズ」の22V型モデルのみは継続販売される予定だ。
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