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NHK、地上波での8K“長距離”伝送実験に成功
NHKが、地上波放送を想定した8Kスーパーハイビジョンの長距離伝送実験に成功した。27キロメートル離れた地点でも8K信号を良好に受信できた。
NHKが、地上波放送を想定した8Kスーパーハイビジョンの長距離伝送実験に成功した。熊本県人吉市のNHK人吉テレビ中継局に実験試験局を設置し、圧縮した8K信号をUHF帯の1チャンネルで送信。現在の地上デジタル放送局のエリアと同程度となる27キロメートル離れた地点でも8K信号を良好に受信できることを確認した。
8K映像は、フルHDの16倍の情報量を持つため、伝送には画像圧縮技術に加え、超多値OFDMや偏波MIMOなどの新技術活用が不可欠。今回の実験では映像符号化こそ従来のMPEG-4 AVC/H.264を使用したが、4096QAMという超多値変調技術および2つの偏波を利用して、それぞれ地デジの2倍の大容量伝送(計4倍)を実現したという。
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