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ドルビージャパンが「Dolby Atmos」を正式発表――対応するBDタイトルは年内に登場(2/2 ページ)
ドルビージャパンは8月21日、都内で「Dolby Atmos」(ドルビーアトモス)の発表会を開催し、その技術と優位性を紹介した。4社の対応AVアンプもデモンストレーション。
会場でデモを行った4社のうち、ドルビーイネーブルドスピーカーを使用したのはオンキヨーのみ。同社は「SKH-410」という型番で発売する見込みだ(左)。天井には音を反射させるための反射版を設けていた(右)
一方でクロケット氏は、ドルビーアトモスをヘッドフォンなどで楽しめるモバイル環境用技術を開発していることも明らかにした。その技術は頭部伝達関数を応用したもので、「人間は右耳と左耳の聞こえ方の違いを脳が認識し、音源の位置を判断する。をれを応用して、360度のサラウンドをヘッドフォンで再現する」。劇場から家庭へ、さらにモバイル環境にまで用途を拡大する考えだ。
デノンは「AVR-X4100W」で既存のDolby TrueHDフォーマットのBDを再生し、「アップミックス」して天井スピーカーも鳴らすというデモンストレーションを披露(左)。パイオニアは「SC-LX58」で自社の「フルバンドフェイズコントロール」とドルビーアトモスを組み合わせた(右)
なお、今回の発表会ではドルビーアトモス対応Blu-ray Discなど、肝心のタイトルに関する情報は明らかにされなかった。クロケット氏はこの点について、「まだ具体的な名前は言えない状況だが、9月以降に何かしらのアナウンスはできるだろう」とした。さらに「年内に楽しめるか?」という質問に対して同氏は、力強く「イエス」と回答した。
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