そのサイズ220インチ、東芝が8Kディスプレイウォールなど最新技術を披露:IFA 2014(2/2 ページ)
家電の総合展示会「IFA 2014」が開幕した。東芝ブースでは年初の「2014 International CES」で披露した5Kテレビや湾曲テレビのほか、200インチの8K表示ディスプレイを見ることができた。
多チャンネル放送を便利にする「Media Guide」
一方、メインの展示は欧州向け4Kテレビの2015年モデルと、これらの製品に搭載されているテレビ操作用インタフェースの「Media Guide」を使った機能紹介など。
Media Guideは、欧州向けの専用インタフェースを持つテレビ操作ガイドだ。テレビ番組の検索や選択のほか、オンラインと録画を含むコンテンツ再生などが行える。また利用者のコンテンツ視聴傾向を基に趣向を分析するパーソナライズ的機能を持っており、ここで収集したメタ情報をクラウド側でマッチングさせることで、お勧めのコンテンツを表示できる。
欧州ではテレビ番組を録画して後で視聴するという録画文化があまり浸透していないが、最近ではこの録画したコンテンツをはじめ多チャンネルにおける目的の番組を検索・管理する機能の重要性が増しており、Media Guideはそれを補助するものとなっている。
また、最近ではデュアルチューナー搭載機も増えつつあり、テレビ視聴中での裏番組の録画や、iPadといった他のメディアタブレットを使ってテレビとは別のチャンネルをリアルタイム視聴したりといった使い方ができるようになっている。このあたりの仕組みが欧州での評価ポイントの1つとなっている、というのが東芝の説明だ。
一方で、業務向けのテレビ活用提案の展示コーナーも用意されている。多くは今年のCES 2014の展示をそのままIFAへと持ってきた形だが、半年の期間を経て新しい提案を行うべく若干のアップデートが行われていたりと、いろいろ模索している様子がうかがえる。前述の220インチ8Kディスプレイと合わせ、今後ソリューションが出そろうことで4K超クラスのディスプレイに対する業務用途でのニーズがさらに増えてくるのかもしれない。
その低価格で北米での販売シェアを拡大させているChromebookが比較的大きいスペースをとっているのが特徴。これは「Chromebook 2」の名称で販売されているフルHDディスプレイ搭載モデルだが、4KのYouTube動画を再生してもパフォーマンス的に問題ない点をデモしている
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