タイムロード、「Hugoブラックモデル」やULTRASONE「Performanceシリーズ」をお披露目:秋のヘッドフォン祭2014
タイムロードが「秋のヘッドフォン祭2014」の展示概要を発表した。英Chord Electronicsの「Hugoブラックモデル」を初めてお披露目するほか、独ULTRASONE製品も盛りだくさん。
タイムロードは、10月25日と26日に開催される「秋のヘッドフォン祭2014」の展示概要を発表した。英Chord Electronicsの「Hugoブラックモデル」を初めてお披露目するほか、独ULTRASONE(ウルトラゾーン)のマイケル・ジルケルCOOを迎えてのトークセッションなどを予定している。
Hugoは、一般的なDACチップを使用せず、FPGAで回路を構成したUSB-DAC。ACアダプターを接続していてもバッテリーからのDC駆動を行うなど音を重視した仕様になっている。
今回の「ブラックモデル」は、シルバーモデルに黒いハードアノダイズド処理を施したもの。塗装と違い、化学反応を利用してアルミ表面に酸化皮膜を形成するため、腐食や耐摩耗性に優れているのが特徴だ。10月下旬に発売予定で、実売想定価格は24万円となっている。
ULTRASONEの新しい“顔”
一方のULTRASONE製品では、既存のEditionシリーズの構造的な特徴を受け継ぎつつ、より魅力的な価格設定を実現した入門機「Performanceシリーズ」を披露する。「2年の歳月をかけて開発された、ULTRASONEの新しい“顔”となるモデルだ」(同社)。
このシリーズには、「Performance 840/860/880」の3モデルがあり、基本設計は共通ながら振動板と音作りが異なる。Performance 880は、40ミリ径のチタンプレイテッドPETフィルム振動板を採用しており、音はボーカルの再現性を重視。860は同じく40ミリ径のゴールドプレイテッドPETフィルム振動板で、リニアリティーに優れた再生音を求めるユーザーに適している。そして840はパワフルな低音再生が特徴で、クラブミュージックなどコンテンポラリーなサウンドに向いているという。
このほか、スタジオモニター用にも適した堅牢な作りも特徴。ヘッドバンドの形状は「edition 8」で開発されたスタイルを踏襲し、トップ部分にはシルバーメタルのロゴプレートをあしらった。楕円(だえん)形のイヤーカップや90度のスイーベル機構を搭載し、ケーブルは着脱式になっている。
価格はオープンプライスで、実売想定価格は880が6万円前後、860は4万9000円前後、840は3万8000円前後。11月中旬に出荷する予定だ。
型番 | Performance 880 | Performance 860 | Performance 840 |
---|---|---|---|
型式 | 密閉ダイナミック型 | ||
ドライバー | チタンプレイテッドPETフィルム | ゴールドプレイテッドPETフィルム | PETフィルム |
再生周波数特性 | 7〜3万5000Hz | 10〜2万8000Hz | 10〜2万5000Hz |
インピーダンス | 32オーム | ||
感度 | 94dB | 94dB | 96dB |
重量 | 274グラム |
ULTRASONE初のインイヤー型に“プロ”仕様
2012年にULTRASONE初のインイヤー型として登場した「IQ」に、モニタリングに最適化されたプロユース仕様「IQ Pro」が登場する。
ボディーカラーは、ステージで目立たないようにマットブラックに変更。人間工学に基づくデザインで長時間の使用でも快適に使えるという。ただし、激しいステージパフォーマンスにも耐えるよう、IQでは着脱式だったケーブルが固定式に変わった。重量は10グラム。
ドライバーはハイブリッド型の2Way。8ミリ径のダイナミック型ドライバーには強力なネオジムマグネットを組み合わせた。中高域を担当するのは、バランスド・アーマチュア型ドライバーだ。再生周波数帯域は17〜2万1000Hz、インピーダンスは20オーム、感度は114dB。5サイズのシリコンイヤーチップ(S/M/L/M long/L long)、2サイズのComplyフォームイヤーチップ(M/L)、本革収納ケースなどが付属する。
「秋のヘッドフォン祭2014」は、10月25日(土)と26日(日)に東京・中野の「中野サンプラザ」で開催される。入場は無料。
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