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ダイソンが技術開発を加速、今後4年間で100種類もの新製品投入を計画
ダイソンはグローバルな成長の加速を目指してテクノロジー開発に約15億ポンド(約2775億円)を投資すると発表した。
ダイソンは12月1日、グローバルな成長の加速を目指してテクノロジー開発に約15億ポンド(約2775億円)を投資すると発表した。このうち5億ポンドを開発・製造拠点の整備などに、10億ポンドを技術開発に投じる。同社は今後4年間で100種類もの新製品を送り出す計画だ。
創業者で会長のジェームズ・ダイソン氏は、「テクノロジーは当社の成長の原動力であり、われわれは長期的な視野をもって臨んでいる。当社のテクノロジーの90%は海外で販売され、特にアジア全体で急激にな成長を遂げている。そして驚くべきことに、今年“テクノロジーの本家”とも言われる日本の掃除機市場でナンバーワン(ブランド金額シェア)を記録した。われわれは革新的な研究開発を怠らず技術開発を続けなければならない」とコメントしている。
もっとも大きな投資は、英国マルムズベリーにあるテクノロジー・キャンパスで、2億5000万ポンドを投じる拡張工事の第1段階が始まっている(→関連記事)。また新技術の試験や製品の製造を担当する東南アジアの新施設にも2億ポンドを投資。シンガポールにあるモーター製造施設には新たに4つの生産ラインが増設され、その製造能力は年産1100万台に増加するという。このほか、若いエンジニアの育成を目指し、英国内の大学に4年間で5000万ポンドを投資することも明らかにしている。
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