インタビュー
「コトン」が世界最小の“ハンディー洗濯機”である確かな理由:滝田勝紀の「白物家電、スゴイ技術」(3/3 ページ)
一見、整髪料の缶にしか見えない「コトン」。ハイアールアジアが発表したユニークなモバイルアイテムは、本当に洗濯機といえる効果があるのだろうか。その仕組みと効果について詳しい話を聞いた。
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女性が持ち歩くものだから高級感を重視
デザインにもこだわった。コトンは外に持ち出すものであり、その見た目にもしっかりと配慮しなければならない。コトンは、女性でも握りやすい太さで重量は約200グラム。女性の鞄にも入るサイズ感と重量をキープしつつ、チープに見えないように周囲の加工にもかなり気をつかっている。
「まず表面ですが、周囲のどこにも継ぎ目がないことがポイントです。360度どこから見ても美しく見せたかったからです。カラーや表面の質感にもこだわりがあります。アルミにブラスター加工を施し、アルマイト加工で色付けを行い、手触りの良い素材感を出しました」。
コトンは、チタンゴールド、スカーレットオレンジ、コーラルピンクの3色展開となるが、それぞれの配色にもこだわった。「最上部のボタンや電池カバー、さらに下部の先端部の付け根を取り囲む部分は、周囲のカラーとの組み合わせを考え、チタンゴールドとスカーレットオレンジは黒に、コーラルピンクだけはグレーにと、使いわけています」(内藤氏)。
一見、整髪料のようにしか見えない本体だが、そこには従来の洗濯機とはまったく異なるアプローチで、高度な技術が詰め込まれていた。コトンの発売は3月と少し先だが、実際にシャツなどのシミをキレイに取り除いた時、改めて「コトンは洗濯機だ」と実感できるだろう。
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