「ヘルシオ」と青森県佐井村がコラボ 酒がすすんで冷めてもうまい「ヒラメの豊盃かす漬け」を2年かけ開発:遊びに来てね!
シャープのウォーターオーブン「ヘルシオ」と青森県佐井村がコラボして新商品「ヒラメの豊盃かす漬け」を開発。先着100人にプレゼントするキャンペーンを開始した。
「佐井村はいろんな海の幸や山の幸があるのに、知名度がないからそれが流通しない。ほかと同じことをやっていてはダメだ」――本州北端にある青森県下北郡佐井村の漁師たちは危機感を持っていた。
佐井村は人口約2200人の小さな村で、天然記念物の観光名所・仏ヶ浦などがある。新鮮な生ウニも有名で、それを目当てに全国から観光客が訪れるという。だが、消費者の魚離れもあり、魚の値段は下がるばかり。このままでは村がなくなってしまうのではという不安が漁師たちの間に広がっていた。
「付加価値の高い差別化した商品を売らなければならない」――そのような強い思いから生まれたのが、佐井村の新しい特産品「ヒラメの豊盃(ほうはい)かす漬け」だ。青森県はヒラメの水揚高が日本一で、佐井村でも独自の活き締め・神経抜き処理を施した鮮度の高いヒラメを全国に出荷している。今回はこのヒラメに目をつけ、日本酒「豊盃」を製造販売する三浦酒造(青森県弘前市)や、ウォーターオーブン「ヘルシオ」を展開するシャープとコラボレーションすることになった。
シャープは佐井村の村民と新商品の試作を重ね、2年かけてようやく完成に至ったという。シャープ担当者は「水蒸気で加熱するヘルシオで調理すれば、冷めてもおいしい。実際に佐井村の漁師の方たちにも浜焼きは温かくないとだめだが、かす漬けは冷めてもうまいと高い評価をもらった」と話す。
今回新商品の開発を記念し、佐井村特産の限定食材詰め合わせセットを先着100人にプレゼントするキャンペーンを7月8日から実施する。対象者は2015年2月に発売した無線LAN対応モデルのウォーターオーブン「AX-XP1WF」の購入者。受注生産モデルで実売想定価格は18万円前後(税別)。プレゼントの内容は「ヒラメの豊盃かす漬け」(1パック×2)と冷凍「塩ウニ」(60グラム×1個)。
応募はヘルシオ向けスマートフォンアプリ「ココロボ〜ド」の専用サイト内で行う。商品は8月1日より出荷する。また、アプリ内からヒラメの豊盃かす漬けのレシピをAX-XP1WF内にダウンロードでき、ワンタッチで簡単に調理できる。
7月8日に開催された記者向け発表会では、塩ウニとヒラメの豊盃かす漬け、豊盃が振る舞われた。焼きたてはもちろん冷めてもおいしく味わえ、日本酒の深みも口いっぱいに広がった。佐井村の村長 樋口秀視氏は「かす漬けの生産量が限られているため、もともと600パックほどしか生産できない。キャンペーンで200パックほど流通させるので、残りは数量を限定し、オンラインショップで販売していく」と語った。その際の価格は1200円(税別)。また、毎年期間と数量を限定して商品を展開していく予定だという。
発表会には佐井村の関係者が複数人出席し、「今回のコラボで佐井村のことを知ってもらい、より多くの人に遊びに来てほしい」と思いを述べた。
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