世界に先駆けて発売!――ベイヤーダイナミックから新フラグシップ「T1 2nd Generation」が登場(2/2 ページ)
ティアックは、独beyerdynamicのフラグシップヘッドフォン「T1 2nd Generation」とプロフェッショナルモニターの「DT1770 PRO」を発表した。9月の「IFA 2015」で世界デビューする予定だったが、世界に先駆けて日本で発表および先行販売を行う。
テスラテクノロジー採用のプロ用モニターも登場
また同時に発表されたのが、「モニタリング、ミキシング、マスタリング用ヘッドフォンの新たな基準になる」というプロフェッショナルモニター「DT1770 PRO」だ。密閉型のモニターヘッドフォンで、同社が「テスラ2.0テクノロジー」と呼ぶ進化したドライバー技術を採用したという。
ドライバーそのものは「T70/T90」をベースとした45ミリ径のダイナミック型だが、不要な共振や共鳴を極力抑えるため、3層構造のダイアフラムを採用。「明瞭(めいりょう)な倍音と豊かな低音を同時に実現した」。さらに高精細なメッシュ素材とアコースティック・フリースで音のバランスを整えた。
使い勝手とデザインにも力を入れている。黒を基調としたシックなデザインに加え、スプリングスティールを採用した堅牢なヘッドバンド、伝統的なデザインのフォーク、ベロア素材と合皮のイヤーパッド(両方付属)、そして製品ロゴの書体など、「細部までこだわった、あきのこないデザインを目指した」という。
ケーブルは着脱式で、ロック可能なミニXLR端子を採用した。付属品は5メートルコイルケーブル、3メートルストレートケーブル、キャリーケースなど。
「スタジオモニターの『DT770 PRO』や『DT990 PRO』はプロのツールとして長い間、愛されているが、プロフェッショナルモニターを次のレベルに上げるために考えられたのが『DT1770 PRO』。しかし、DT770 PROに慣れ親しんだ人が使っても違和感のない音にしながら、さらに進化させた」(Mario Gebhardt氏)
「DT1770 PRO」は9月中旬に発売予定。価格はオープンプライスで、市場では7万5000円前後になる見込みだ。
製品名 | T1 2nd Generation | DT1770 PRO |
---|---|---|
型式 | セミオープン | クローズド |
再生周波数帯域 | 5〜5万Hz | 5〜4万Hz |
音圧感度 | 102dB | 102dB |
インピーダンス | 600オーム | 250オーム |
想定価格(税別) | 13万円前後 | 7万5000円前後 |
発売時期 | 8月下旬 | 9月中旬 |
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