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ソニー、ベータのビデオカセット出荷を来年3月で終了:マイクロMVも
ソニーは11月10日、2016年3月をもってベータビデオカセットおよびマイクロMVカセットの出荷を終了するとアナウンスした。
ソニーは11月10日、2016年3月をもってベータビデオカセットおよびマイクロMVカセットの出荷を終了するとアナウンスした。
ベータビデオカセットは、家庭用のビデオ記録用途に向け開発された磁気テープ記録方式「ベータマックスフォーマット」の記録メディア。1975年にベータマックスの1号機「SL--6300」と同時にカセットを発売して以来、40年にわたって生産してきた。しかし、対応ビデオデッキの生産は2002年に終了。同社によると、ピーク時の1984年度には、年間で約5000万巻を出荷したという。
一方のマイクロMVは、DV方式の約3倍という高密度記録を実現したデジタルビデオカメラの記録方式。ソニーは2001年に初めてのマイクロMV方式ビデオカメラ「DCR-IP7」を発売して以来、4機種の同方式カメラを発売したが、対応ビデオカメラの生産は2005年の「DCR-IP1K」生産完了をもって終了している。
なお、いずれも需要状況によっては予定時期以前に出荷を終了する場合もあるという。
出荷終了となる記録メディア
- ベータビデオカセット
EL-500B
2L-500MHGB
2L-750MHGB
L-25CLP(ベータビデオ用クリーニングテープ)
- マイクロMVカセット
MGR60
MGRCLD(マイクロMV用クリーニングテープ)
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