2015年の販売台数、4Kテレビは前年の3.2倍、ハイレゾ対応ヘッドフォンは2倍に――GfKジャパン調べ
AV機器は2015年も薄型テレビやBlu-ray Disk/DVDなどの主要製品で販売数量の減少が継続したものの、4Kテレビやハイレゾ関連オーディオ機器など高付加価値製品の需要は増加傾向にあるという。
GfKジャパンが2015年の「家電・IT市場動向」を発表した。全国の家電量販店やネット通販などのPOSデータを集計し、統計的な手法に基づいて全国市場規模相当に拡大推計したもの。これによると、AV機器は2015年も薄型テレビやBlu-ray Disk/DVDなどの主要製品で販売数量の減少が継続したものの、4Kテレビやハイレゾ関連オーディオ機器など高付加価値製品の需要は増加傾向にあるという。
2015年の薄型テレビ販売台数は前年比1%減の570万台。CATV局のデジ/アナ変換サービス終了に伴い、アナログテレビの買い替え需要が期待されていたが、実際には影響は限定的だった。一方で4Kテレビを中心に大画面製品の販売が拡大したことから、税抜き平均価格は6万4700円と前年から2%上昇している。その結果、金額前年比ではわずかであるが2年連続のプラスとなった。
4Kテレビの販売台数は前年の3.2倍となる54万台で、テレビ全体に対する4Kテレビの構成比は数量ベースで前年の3%から9%に、金額ベースでは13%から30%に拡大している。4Kテレビの平均価格は40インチ台の小型製品が増えたこともあり、前年を29%下回り20万7600円となった。
オーディオ市場では、比較的需要が安定しているヘッドフォン/ヘッドセットが前年比1%減の1870万本となった。数量は2012年以降、微減が続いているものの、高価格帯製品の販売拡大により、金額ベースでは拡大傾向にあるという。また2015年の販売金額は、前年比9%増と3年連続でプラス成長となった。平均価格は前年から1割上昇し、3400円となっている。一方でハイレゾ対応機は、相次いで新モデルが発売されたことで、販売本数が前年の2倍となった。
関連記事
- 4Kテレビ、ハイレゾ機器が成長、生活家電は増税前駆け込み需要の反動で冷え込み――GfK Japan調査
ジーエフケー マーケティングサービス ジャパンが8月7日、家電量販店におけるAV機器および生活家電の販売動向を発表した。 - ハイレゾオーディオ機器市場は2年で4倍に拡大――GfK Japan調査
ジーエフケー マーケティングサービスジャパンが家電量販店におけるハイレゾオーディオ機器の販売動向を発表した。 - 日本の老舗オーディオブランドを傘下に収めたギブソンの思惑――IFA GPCリポート(3)
なぜ今、楽器メーカーであるギブソンが日本の老舗オーディオメーカーを傘下に収めているのか。そこには「なるほど」と膝を打つ、彼らなりの戦略があった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.