まずい青汁を少しでも飲みやすく――シャープ「ヘルシオ グリーンプレッソ」で「もう1杯」?:滝田勝紀の「白物家電、スゴイ技術」(2/2 ページ)
シャープの「ヘルシオ グリーンプレッソ」は、葉物野菜で作る“青汁”にフォーカスしたスロージューサー。低速圧縮絞りのメリットを生かしつつ、絞りカスの詰まりを抑える工夫によって青汁を手軽に作れるようにした。
まずい、もう1杯!もう1杯!(結局3杯)
実際にグリーンプレッソで作ったいくつかの青汁を試飲してみた。1杯目は葉物野菜の小松菜にリンゴを混ぜた青汁。青汁といえば、鼻をつくような青臭いニオイが口に広がり、かつ苦みも強いというイメージだが、こちらはリンゴの甘みとすっきり感がそれらをかなり打ち消し、かなり飲みやすい感じに仕上がっていた。
2杯目は高速ジューサーを使い、水を加えた青汁的なもの。苦みなどは水で緩和されているような気はするが、それ自体美味しいものではなく、繊維がドロッとしているので、やや飲み込むのに抵抗があった。
3杯目は、小松菜とセロリ、赤パプリカという組み合わせの手作りジュース。これはリンゴ入りと比べると「だいぶ青汁に近い」という感想だ。100%のストレート青汁ほどの衝撃はないが、毎日飲むのは遠慮したいレベルの舌触りだった。ちなみにこちらのジュースでは、葉酸やビタミンA、ビタミンCのほか、1食に必要な栄養の多くをコップ1杯でほぼ摂取することができるとのこと。
続けてジュースを作るときに便利な「予備洗浄」機能
またシャープは新たに「予備洗浄」機能を搭載した。これは、ジュースの出口を付属のストッパーでふさぎ、食材投入口から水を入れて運転することで、タンク内部を洗うことができるというもの。タンクを本体から外すことなく、絞りカスを水で流せるため、続けて味の違うジュースなどを作りたい時などにはかなり使えるだろう。
また、これから夏に向けてはフローズンサラダやフローズンデザートを作れる点もうれしい。タンク内部のフィルターを専用アタッチメントに付け替え、冷凍した野菜や果物を使えば簡単に作ることができる。
青汁は、「美味しい」となかなかいえないものだが、健康に良いことは間違いない。グリーンプレッソで少しでも飲みやすくなれば、無理なく続けられるのではないだろうか。
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