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「本当に良いものにハイレゾマークはいらない」――ヤマハの次世代リファレンススピーカー「NS-5000」がついに発売 (2/2)

ヤマハは6月3日、新しいフラグシップスピーカーシステム「NS-5000」を改めて披露した。昨年9月の製品発表以来、半年をかけて全国で試聴会を行い、音質を練り上げてきた「ヤマハの新しい標準機」だ。

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 例えばキャビネット。レーザー測定機を駆使しながら7カ所に補強桟を設け、6面すべての“箱鳴り”を抑えた。ツィーターとミッドレンジの背後には直接パイプを組み付け、バックチャンバー(R.S.チャンバー)を装着。3本のパイプは長さを変えており、それぞれのパイプから出た音の位相差で減衰させる仕組みだ。またキャビネット内に設けられた“J字型”のパイプ「アコースティックアブソーバー」も定在波を吸収するためのもの。ヤマハの「調音パネル」と同じ考え方を導入したという。


レーザー測定機を駆使したキャビネット作り

R.S.チャンバーは長さの異なる3本のパイプを使い、位相差で減衰させる仕組み。吸音材を減らせるメリットもある

 「海外メーカーでは丸いエンクロージャーを使って定在波を抑えようとしているが、それでも定在波そのものは発生する。NS-5000は、あえて角形にして特定の帯域に強い定在波を出し、それをアコースティックアブソーバーで“吸い取る”という考え方だ」。音を吸い取ることで知られるヘルムホルツ空洞や片側閉管タイプより効果が高いという。


コースティックアブソーバーと他の方式の検証結果。縦のマス1つが20dBだ。さらに2次、3次、5次、6次の倍音まで抑えることができるという

表面加工をピアノフィニッシュとしたのも、塗装によって表面を固くして箱鳴きを抑えるため

背面には朝顔のような形をしたツイステッドフレアバスレフポートを搭載。ただし、バスレフ効果を狙ったものではない。ウーファーを軽い振動板で作るために背圧を抜くのが目的だ

シングルのケーブル端子。バイワイヤリングは“音色をそろえる”という主旨に合わないと判断した

 昨年9月の製品発表時からの変更点は、伝送ロスを減らすために内部配線に「PC-Triple C」を採用したこと。そして岡田氏の言った通り、全国の試聴会でファンからのフィードバックを受けてまとめ上げられた音質チューニングだ。製品発表時の荒削りな印象は一切なくなり、安井氏の言う「ヌケが良く、低域の再現性に優れる。じっくりと音楽を楽しむことができる自然さを求めた音」が楽しめる。なお、NS-5000の再生周波数帯域は26〜4万Hzとハイレゾ音域を十分にカバーしているが、あえてハイレゾマークは付けていない。

 「本当に良いものにマークはいらないんです」(安井氏)


ヤマハでは、NS-5000の発売を記念して、購入者に対してサエクコマースが販売しているPC-Triple C採用のハイグレードスピーカーケーブル(3.5m×2本)をプレゼント

ヤマハでは、4月〜10月にかけて「ヤマハプレミアムショップ」を中心に全国20カ所でNS-5000の試聴会を開催する
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