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“熟成処理”のウッドコーンスピーカー登場、待望の単体販売で
JVCケンウッドは、独自のウッドコーンを搭載したスピーカーシステム2機種を発表、ファン待望のスピーカー単体販売を開始する。さらに新製品では木材を人工的に熟成処理して経年木材に近い音場空間の拡大や解像度の向上を実現したという。
JVCケンウッドは12月2日、独自のウッドコーンを搭載したスピーカーシステム2機種を発表した。これまではオーディオセットとの組み合わせで販売してきたウッドコーンスピーカーだが、単体販売を求めるユーザーの声に応え、評価の高い2モデルに新たな改善を加えて市場に送り出す。
新たに盛り込まれたのは、木材を人工的に熟成処理するというもの。「長年愛用された楽器や使い込まれた木製スピーカーが音質的に優れた特性を持つことは広く知られている。これは時間とともに木の構成成分が部分的に変質し、異方性が高まることに起因していると考えられている」(同社)。
この特性に着目し、キャビネット内部に配置する“響棒”の1つに特定の条件下で加熱処理を行う「人工熟成処理」を施した。これにより、経年木材に近い音場空間の拡大や解像度の向上、低音の重厚さの改善、臨場感の向上といった効果が期待できるという。「数種類ある響棒の中で前方に広い音楽空間を再現するのに一番効果の高いウーファーユニット下のチェリー響棒に処理を施した」(同社)
ラインアップは、2Wayの「SX-WD7VNT」およびフルレンジの「SX-WD9VNT」。いずれも12月中旬に発売予定で、価格はオープン。店頭ではSX-WD9VNTが6万9800円前後、SX-WD7VNTは5万9800円前後になる見込みだ(いずれも税別)。
型番 | SX-WD9VNT | SX-WD7VNT |
---|---|---|
形式 | 1Wayバスレフ型 | 2Wayバスレフ型 |
使用ユニット | 9cmウッドコーン | 11cmウッドコーン、2cmウッドドーム |
最大入力(JIS) | 50W | 100W |
定格インピーダンス | 4Ω | |
再生周波数特性 | 55〜3万Hz | 55〜5万Hz |
サイズ(1本) | 120(幅)×161(高さ)×264(奥行き)mm | 149(幅)×262(高さ)×249(奥行き)mm |
重量(1本) | 2.2kg | 4.2kg |
実売想定価格(オープン) | 6万9800円前後 | 5万9800円前後 |
発売時期 | 12月中旬 |
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