JVC、HDR対応を強化した4K対応プロジェクター新製品
JVCケンウッドがホームシアター向け4K対応プロジェクター2機種を発表。Hybrid Log-Gamma(HLG)などHDR対応を進めたモデル。新たに「HDRオートピクチャーモード」を追加した
JVCケンウッドは12月8日、JVCブランドのホームシアター向け4K対応プロジェクター2機種を発表した。Hybrid Log-Gamma(HLG)などHDR対応を進めたモデルだ。価格は上位モデルの「DLA-X770R」が90万円、「DLA-X570R」が70万円(いずれも税別)。12月下旬に発売する。
同社はネイティブ4Kデバイスとレーザー光源を搭載したハイエンドモデル「DLA-Z1」を12月上旬に発売する予定だが、今回の新製品は従来通り画素ずらし機構の「e-shift 4テクノロジー」を搭載したモデルとなっている。光源は265Wの高圧水銀ランプで、最高輝度は1900lm(ルーメン)と従来機「DLA-X750R」(1800lm)よりも向上。独自の光学エンジンと組み合わせ、ネイティブコントラストは13万:1(従来機は12万:1)に拡大した。また入力映像を独自アルゴリズムで解析し、黒レベルを自動制御する「インテリジェント・レンズ・アパーチャー」との組み合わせによりダイナミックコントラストも130万:1(従来は120万:1)となった。
新たに追加されたHLGは、NHKとBBCが開発したHDR方式の1つ。4K放送や4Kストリーミングなどへの採用が予定されており、今後の普及が見込まれている。また新製品ではHLG対応と同時に「HDRオートピクチャーモード」を追加。Ultra HD Blu-rayのHDR10信号が入力されると自動的に切り替わるという。
両モデルの違いは、レンズカバーの有無やコントラスト性能など。DLA-X570Rは最高輝度が1800lmで、ダイナミックコントラストは40万:1というスペックになっている。なお、DLA-X570Rのみホワイトモデルをラインアップしている。
外形寸法は両モデルとも455(幅)×179(高さ)×472(奥行き)mm。重量はDLA-X770Rが15.6kg、DLA-X570Rは15.4kg。
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