NHKは4月6日、NHK放送技術研究所(技研)の研究成果を一般に公開する「技研公開2017」の概要を発表した。今年は5月25日〜28日に開催する予定で、2020年の東京オリンピックをターゲットにした研究開発に加え、その先を見据えて取り組んでいる研究の中から30項目を展示する。
例えば人工知能・AIを活用した番組製作技術「スマートプロダクション」は、SNSなどインターネット上の文字情報のビッグデータからニュース性のある出来事をいち早く抽出し、番組の制作を支援する技術だ。また「スポーツグラフィックシステム」は、競技中のボールの軌跡やスピードなどを画面上にリアルタイムでCG合成。会場ではバレーボールを使った実演により、スポーツ中継の未来を体感できるという。
このほか8K映像の大画面上映や講演会、シンポジウムなども実施予定。週末の5月27日(土)と28日(日)には研究員が解説する「ガイドツアー」や子ども向けのイベントも開催する。
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前編に続き、「技研公開」のレポートをお送りする。今回は8Kを中心とした「すぐそこの未来」がテーマだ。長年にわたってNHKの8K開発を見つめてきた麻倉怜士氏は、今年の8K展示からどんな未来を描くだろうか。 - 「現実がSFじみてきた」 NHKの考える未来の放送技術
今年の「技研公開」では、4K/8Kで賑わってきた過去数年と異なり、裸眼立体視ディスプレイが主役に踊り出た。麻倉怜士氏によると、“8Kの次”を強く意識した展示だったという。
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