番組表から“見逃し視聴” 「スカパー!ハイブリッド」12月スタート
スカパーJSATは、Hybridcastを活用した新サービス「スカパー!ハイブリッド」を12月1日に開始する。当初はBS/110度CSデジタル放送の「スカパー!」が対象。
スカパーJSATは、Hybridcast(ハイブリッドキャスト)を活用した新サービス「スカパー!ハイブリッド」を12月1日に開始する。BS/110度CSデジタル放送の「スカパー!」を対象に、放送波や通信といった伝送路の違いを意識せずに使えるEPG(電子番組表)を提供。「見逃し配信」「持ち出し視聴」といったサービスも組み合わせる。
dボタンで起動するEPGは、BSデジタルとCS110度デジタルを切り替えることなくスカパー!の全チャンネルを表示可能。当日を中心に過去1週間〜未来1週間(計15日間)分の番組を画像付きで閲覧できる。視聴者が契約しているチャンネルだけを表示するといったカスタマイズも可能だ。
過去番組の一部は、VOD(ビデオ・オン・デマンド)による「見逃し配信」に対応。EPGから見たい番組を選ぶとインターネット経由のストリーミング配信が始まる仕組みで、テレビで見ていた番組の続きをスマートフォンなどで視聴する「持ち出し視聴機能」も利用できる。ただし、見逃し視聴に対応するのは当初「釣りチャンネル」など数チャンネルに限定される見通し。同社は「コンテンツプロバイダーとの契約によって配信できない番組もある。順次拡大していく」としている。
このほか、EPGには多くのチャンネルから注目番組を表示する「おすすめ番組」機能も用意。見たい番組が未契約のチャンネルだった場合、EPG上で視聴契約手続きが行える。「日頃からEPGの操作に慣れ親しんだ視聴者のニーズを徹底的に追求して開発した」(同社)
スカパーJSATでは、2018年度を目標に、東経124度/128度CS放送のスカパー!プレミアムサービス」および光回線向けの「スカパー!プレミアアムサービス光」でもスカパー!ハイブリッドと同様の機能を実現するとしている。
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