ファイアウォールを導入した環境でネットワーク対戦ゲームやメッセンジャーなどを利用できるようにするには、パソコン上で「ポートを開ける」という作業が必要になる。
インターネットと接続して使うアプリケーションは、すべてポートと呼ばれる出入り口を通過する。ポートは無数に用意されていて、アプリケーションごとに違うものが使われている。ポートは、物理的には見えないものだが、壁にたくさんのドアが設けられていて、データがそのドアを開けて行き来していると考えるとイメージしやすい。ファイアウォールは、Webブラウザとメールソフトの利用するポート以外には鍵を掛けて通れなくしているというわけだ。このため、特定のポートだけ鍵を開けてやれば、そこを通るアプリケーションは使えるようになる。これが、「ポートを開ける」ということだ。
ちなみにWindows Messengerなどのメッセンジャーは、メッセージのやりとりとファイルの交換でそれぞれ違うポートを利用する。メッセージのやりとりだけでなく、ファイルの交換も可能にするには、ファイル交換のためのポートも開けてやらねばならない。ポートの開け方は上に述べたとおりだが、別途ルーターを利用している場合は、そのルーターがUPnP対応でないとファイルの交換は行えるようにならないので注意が必要だ。