今日から使えるヒューマンスキル──1問1答“誠”のビジネスパーソンを目指せ!(1/2 ページ)

仕事で一番多いトラブルである「人間関係」。あらゆる仕事上のトラブルは、人間関係に帰結すると言っても過言ではありません。ビジネスを進めていく中で、こういった厄介な問題に苦しんだ経験がある方は多いだろうと思います。では、どうしたらこれらのトラブルを未然に防いだり、解決したりすることができるのでしょうか。

» 2007年11月01日 10時00分 公開
[PR/Business Media 誠]
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 ビジネスパーソンにとって問題となるのは、目の前の仕事だけではありません。仕事の業務自体よりも、上司や部下とのトラブル、モチベーションの低下などで悩んだり時間を割かれたりしている──という人は多いでしょう。こんなところにもヒューマンスキルが必要とされています。

 前回に続き、今回も“誠(まこと)のビジネスパーソン”を目指すために不可欠なヒューマンスキルについて、仮想世界「Second Life」での建築プロジェクト「Google Earth」を使ったマッピングプロジェクトなどを行っているフォトン代表取締役の渡邊英徳さんに、ビジネスパーソンの日常的な疑問に答えてもらいました。

今日から使えるヒューマンスキルQ&A

 今回は、ビジネスパーソンが陥りやすいいくつかのトラブルについて、実際に直面したときにどうしたらいいのか、渡邊さんに答えて頂きたいと思います。

Q 雇用形態によって付き合い方を変える人がいます。「○○さん」と名前で呼ばずに「派遣」と呼ぶなど、人間扱いしてくれないのですが、そんな場合はどうしたらいいでしょうか?

 まずは、「うまくいっていない」と感じている理由を書き出してみましょう。書くことによって、問題点が客観的に見えてくるはずです。もしかしたら相手だけではなく、自分にも原因が見つかるかもしれません。派遣だからといって、ビジネスパーソンとしてふさわしくない振る舞いをしていないかどうかを考えてみるべきです。

 また、イライラしているだけではもったいない。イライラの原因を組織や相手のせいにするのではなく、まずは自分が変わっていけばいいのです。相手よりも自分の問題点を治す方が近道ですし、たとえ解決できなかったとしても自分にとって必ずプラスになりますから。そして、ここで“巻き込み力”が活躍します。たとえば言葉遣いなど、できることから変えていくといいでしょう。そして、認めてもらいたいことをひたすら努力し続けることをオススメします。努力し続けて相手を巻き込み、認められれば、もうこちらの勝ちですからね。

Q いったんプロジェクトに巻き込めたかに見えた部下の気持ちが離れてしまいました。どうすればいいか困っています。

 そんな時は、言葉を変えてみるといいと思います。人によって、通じる言葉と通じない言葉がありますよね。その中からこの部下にしっくりくる言葉は何か、1つ1つ試していくといいですね。村上春樹の本の中に、「銀座に店を作るためにはまず一週間街に立て」という言葉がありました。それと同じことだと思います。理解したい人について、まずは考えてみる。そして、しっかりと観察してください。相手の姿とか身なりなどからイマジネーションをふくらませて想像することで、理解は深まるでしょう。

 そして、これまでどういう人生を歩んできたのか、これからどうなっていくのかを考え、相手を自分の中でタイプ分けし、最終的にマッピングしてどのあたりに位置する人物なのかを考えてみます。そのうちに「最初は無口だけれど、時間が経つうちにうち解けてくれるタイプ」「ムードメーカータイプ」「リーダータイプ」など、相手のタイプを見分ける目が養われます。そんなプロセスを経て相手への理解が深まれば、気持ちをつかむためにはどうすればいいのかが分かってくるようになるでしょう。

Q 仕事で責任を取らない人がいます。「自分のせいではない」と責任をのらりくらりと逃げてしまうのですが、どう対処すべきでしょうか?

 そういう生き方は長続きしませんよね。それを見ている、つまり評価している人が必ずいますから。だから僕ならば、そういう人は相手にせず、放っておくと思います。とは言っても、やっぱりすっきりしないという人もいるでしょう。

 そんな場合は、その人の情けない姿をビジュアル化して、本人に見せてみてはどうでしょうか。口で言うとどうしても感情的になりがちですから、ビジュアルで本人にとっても一目で客観視できるようにするのです。人は、誰からどう見ても「その通りだ」というものを見せられると、逆らい難くなるものです。このままだと自分が損をすると気づけば、相手も変わりますよ。

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提供:株式会社社員教育研究所
制作:Business Media 誠 編集部/掲載内容有効期限:2007年12月31日