今日から使えるヒューマンスキル──1問1答“誠”のビジネスパーソンを目指せ!(2/2 ページ)

» 2007年11月01日 10時00分 公開
[PR/Business Media 誠]
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Q 上司から、無理な注文や目標を出されます。かなり辛いのですが、一体どうしたらいいでしょうか。

 僕の場合は、大変な作業を行う場合、「今だけで終わるのではなく、将来必ず役立つだろう」と思い込むようにしてきました。逆に、上司として部下に目標を与える側にいる場合には、そういうことを示唆するべきです。

 たとえば、「この技術は業界で注目されていて、今頑張れば数年後に生きてくる」と思えたら頑張れるでしょう。「会社のため」という認識だと、身につきづらいものです。そうではなく、自分が成長するとか、将来役に立つと思えればモチベーションも保てるはずです。

 また、チームの認識の統一をするためには、コミュニケーションの方法も大切です。コミュニケーション手段は多様化しているので、伝え方や手段も意識するべきでしょう。例えば、声が届く範囲に相手がいるなら、絶対に直接言った方がいいです。時間的や空間的に離れていたら、メールやインスタントメッセンジャーを使うのも仕方ないでしょう。しかしメールだと、どうしても認識や想像のズレが生じるものなので、最終的には直接会って話すことをオススメします。

 さらに、直接会った時には、ホワイトボードなどで図を描きながら話すといいでしょう。図にすることで相手に伝わりやすくなりますし、自分の中でも考えを整理し直せる上、客観視できるようになるからです。議論する場合にも図があると分かりやすいですね。また、プロトタイプを作ってみるのもオススメです。そして、意見を出し合った後、顔が見えるところで確認し合うのがベストだと思います。

Q とにかく上司が嫌です。どうしたらいいでしょうか?

 こういうケースも多そうですね。たとえば“客先で裏切る”などの理由で上司が嫌ならば、思ったことを直接上司に言うべきです。「フォローしてくれるものだと思っていました」とかね。ただし、悪口は言わないようにするのが大切です。

 逆に、方針が漠然としていて分かりづらい上司だったら、チームのみんなで結束して「もっといい案を作って提案しよう」とポジティブに捉えるといいんじゃないでしょうか。嫌な上司は反面教師として、「こういう経験をすることで、将来こんな上司にならずに済む」と考えるといいですよ。仕事に意識を向け、自分の仕事の質を上げていけばいいのです。

 上司は、ある意味「専門職」だと僕は考えています。上司だから偉いとか偉くないというのではなく、“マネジメントする職能”だということです。部下を持ち上司になるということは、ステップアップというより「上司という役割に就く」くらいに考えるといいのかもしれません。理想の上司とは、目標設定を定量化して、そこに向かっていける人だと思います。上司のスペシャリストになったら、どこでも通じる人になるはずです。今後、「上司は身分ではなく役割だ」という企業が、もっと出てくるといいですね。

Q なぜだか分からないけれど、今の仕事がつらいです。どうすればいいですか?

 これが一番重症ですね。周囲にこういう人がいたら、励ましてはいけません。話をして、どこがうまくいかないのかときほぐしてあげるといいでしょう。「ここをこうしたらいい形になる」とアドバイスし、手本を示し、やり方を教えてあげるといいですね。ただし、1人1人に合ったやり方は違うので、真似をしてみて向いていなかったらやり方を変えていけばいいと思います。

 それから話はそれますが、普段の食事は「良いもの」を食べた方がいいです。私事ですが、僕は結婚してから運が良くなりました。栄養バランスの整った食事を作ってくれて身体をケアしてくれたり、外見を気にしてくれる他人がいる意味は大きいと感じています。今日も明るい色の服を着ていますが、これは妻が選んでくれたものです。このように明るい色の服を着るようになって、人前で話す態度も自然と明るくなりました。身なりをかまわない人はそれが風貌や態度に反映されてしまいますし、「部下も大切にしないだろう」と思われることにもつながってしまうのです。

 また、住んでいる家もきれいにしておくといいですね。小さい頃、親から「掃除をしろ」「きれいにしろ」と言われた人は多いでしょう。親の小言は、「子供を幸せにしたい」という思いからのことだったのです。身体や、自分が過ごす空間がきれいで居心地のいいものであれば、仕事や相手に対する態度・接し方が変わります。そして、それが新たなチャンスを生むのです。

ヒューマンスキルを身に付けて今日から仕事力をアップ

 上司や部下などチームメンバーとの衝突、モチベーションの低下──。日々の仕事の中で人間関係に付随して起きるトラブルの原因は、もしかしたらヒューマンスキルが不足しているからかもしれません。

 上司や部下などのチームでのやり取りにも、プロジェクトの成功にも、そしてモチベーションの向上にも、ヒューマンスキルが必要とされます。ヒューマンスキルはあらゆる仕事に必要とされる重要なものであり、ビジネススキルの基礎となるものです。

 ヒューマンスキルは、“誠のビジネスパーソン”を目指すなら、欠かせない大切な能力です。ヒューマンスキルが足りなければ、肝心の仕事を遂行することができません。さらに、ヒューマンスキルの充実度が今後のビジネスでの活躍を左右します。先延ばしにせず、今からしっかりと向上させておく。これをお勧めします。

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提供:株式会社社員教育研究所
制作:Business Media 誠 編集部/掲載内容有効期限:2007年12月31日