スバルの「Eyesight」、緊急停止体験でぶつかることもあるって本当?車は乗らなきゃ分からないことだらけ(2/3 ページ)

» 2011年01月26日 08時00分 公開
[popo柿澤,Business Media 誠]
誠ブログ

Eyesightの真実に迫る

 試乗を終えたところで、今回の本題ともいえる「プリクラッシュブレーキ体験でぶつかったという噂を耳にするが、実際のところどうなのか」と聞いてみる。すると、担当のカーライフアドバイザーの光山太郎さんは、あっさりと「はい、本当です。ぶつかりますよ」と。何とも拍子抜けする回答だ……。

 「ただし、いくつかの条件があります」とその原因を説明してくれた。

1. 運転者が回避行動と思われる操作をした場合

 具体的には、ハンドルを切ったり、ブレーキをかけたりした場合は、人間が危険を認識していると判断し、緊急停止動作はキャンセルされる。

2. 雨やホコリなどでEyesightのカメラを遮るモノがある場合

 カメラを利用して車や人を認識しているためカメラを遮るモノがあれば制御できない。

3. 夕暮れどきなど、カメラの認識が鈍る時間帯

 人間の目でも、夕暮れどきなどは見にくいが、カメラでも同じ。車を認識する場合は、テールランプを認識するため、これが原因となりぶつかることはほとんどないという。しかし、体験の場合は、車を模した風船のようなもので行うため当然テールランプは点灯しない。そのため、夕暮れどきや夜になると認識出来なくなりぶつかることが多いようだ。

popo柿澤

 以上が、主なぶつかる原因である。というわけで、ぶつかるという噂は本当。ただしいくつかの条件があり、その状況はディーラーもメーカーも把握しているので、想定の範囲内。そして、重要なことは「Eyesightは運転支援システムであり、自動運転システムではない」ということだろう。