屋内展示は、馬車鉄道から始まる「東京の交通史」をたどっていく構成になっている。どの辺から懐かしく感じるか、世代によって感想が異なるだろう。自分が生まれる前の事柄も興味深い。すべての展示物をゆっくり眺めて、所要時間は約2時間といったところ。都電を再現した鉄道模型ジオラマはいつまで眺めても飽きない。
入場料とは別に500円で貸し出される音声ガイドもオススメ。ナレーターは緒川たまきさん。彼女はバラエティ番組『トリビアの泉』に出演して「うそつき」の名台詞を残したけれど、ここの内容は嘘なし。展示物の説明文にはない情報や、当時の関係者の談話も聞けて興味深い。
なお、展示物はヨヘロ1形のモックアップ、実車展示、鉄道模型とマイつり革展以外は撮影禁止。でも、展示物の写真は図録として販売される冊子「都営交通100年のあゆみ」(1600円)にほとんど収録されている。東京都交通局は常設の私設博物館を持たないので、次の展示はいつか分からない。だから図録の販売はありがたい。展示以外の資料も豊富だし、良い記念になった。
都電荒川線 大塚駅前 − 荒川車庫 160円 荒川遊園地前 − 王子駅前 160円
JR東日本 王子 − 両国 160円
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