第52鉄 都営交通100年記念〜都電の保存車めぐりと記念展杉山淳一の+R Style(5/5 ページ)

» 2011年08月29日 22時00分 公開
[杉山淳一,Business Media 誠]
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 屋内展示は、馬車鉄道から始まる「東京の交通史」をたどっていく構成になっている。どの辺から懐かしく感じるか、世代によって感想が異なるだろう。自分が生まれる前の事柄も興味深い。すべての展示物をゆっくり眺めて、所要時間は約2時間といったところ。都電を再現した鉄道模型ジオラマはいつまで眺めても飽きない。

 入場料とは別に500円で貸し出される音声ガイドもオススメ。ナレーターは緒川たまきさん。彼女はバラエティ番組『トリビアの泉』に出演して「うそつき」の名台詞を残したけれど、ここの内容は嘘なし。展示物の説明文にはない情報や、当時の関係者の談話も聞けて興味深い。

東京都交通局が募集した「MYつりかわ展」ユニークなデザイン、アイデアで楽しめた

 なお、展示物はヨヘロ1形のモックアップ、実車展示、鉄道模型とマイつり革展以外は撮影禁止。でも、展示物の写真は図録として販売される冊子「都営交通100年のあゆみ」(1600円)にほとんど収録されている。東京都交通局は常設の私設博物館を持たないので、次の展示はいつか分からない。だから図録の販売はありがたい。展示以外の資料も豊富だし、良い記念になった。

※「myつりかわ展」と都電ジオラマ展示は8月31日で終了しました。(9月6日追記)
展示の最後、鉄道模型ブースも見逃せない。都電をテーマとしたジオラマが圧巻だ。これは王子駅と飛鳥山公園
王子駅ジオラマの反対側。地下鉄南北線も再現
こちらは最近の飛鳥山公園付近。アスカルゴが登場した
現代の勝鬨橋に都電が走ったら……というテーマ。橋が閉じていると都電が走行できる
map 今回のルート。ここをクリックすると筆者による各ポイントについての説明が読める

今回の電車賃

都電荒川線 大塚駅前 − 荒川車庫 160円 荒川遊園地前 − 王子駅前 160円

JR東日本 王子 − 両国 160円


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