“新聞派”は3高――高収入、高モチベーション、高既婚率
M1・F1総研が首都圏で働くM1層に対して行った調査によると、世の中の動きを知る情報源として「テレビ」「ポータルサイト」「新聞」の3つを挙げる人が多く、それぞれを1番に挙げる人のライフスタイルに特徴があることが分かった。
M1・F1総研が東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県で働くM1(20歳〜34歳の男性)層に対して行った調査によると、世の中の動きを知る情報源として「テレビ」「インターネットのポータルサイト」「新聞」の3媒体を挙げる人が多かったという。
1位はテレビで78.4%、2位はインターネットのポータルサイトで77.6%、3位の新聞で42.4%。また、1番の情報源として挙げた人が多い順も1位はテレビ(39.8%)、2位はポータルサイト(38.8%)、3位は新聞(9.0%)と、1位と2位のテレビとポータルサイトは拮抗し、3位の新聞は低めの値になった。
情報源によって異なるライフスタイル
勤務先から帰宅したあとにテレビを見る人の割合は“テレビ派”が93.5%とほぼ全員。“ポータルサイト派”“新聞派”はそれぞれ75.3%と77.8%と、テレビ派に15%程度の差が付いた。
平日の平均インターネット利用時間は、テレビ派が139分、新聞派が136分だったのに対して、ポータルサイト派は166分と30分程度長かった。
自宅での新聞購読率は、新聞派が84.4%。次いでテレビ派の58.8%、ポータルサイト派の44.3%。ネットを多用するポータルサイト派はもっとも新聞の購読率が低く、新聞派の約半分となった。
「現時点で最も重視しているもの」に、「遊び/趣味」を挙げた人が18.8%と最も多いのはテレビ派。逆に「仕事」との回答が28.9%と最も多かったのは新聞派だ。
仕事の価値観をみると、新聞派は「現時点の仕事に対するやる気は非常に高い」と答えた人の割合が66.6%と、3派中で最も高い。新聞派の平均年収は497万円と、テレビ派の403万円とポータルサイト派の432万円に差をつけた。M1・F1総研によれば、新聞派の仕事に対するやる気の高さが高収入に結び付いている可能性があるという。
既婚率でも、新聞派が46.7%とテレビ派の38.7%、ポータルサイト派の34.0%と比べて最も高かった。
M1・F1総研はメディア・シェイカーズが運営する、M1・F1層(20歳〜34歳の男女)に関するリサーチ機関。この調査は、2007年3月にインターネット調査で、首都圏の1都3県で働くM1(20歳〜34歳の男性)層500人に対して行い、「ニュースの収集方法による生活スタイル・価値観の違い」と題して5月10日に発表した。
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