調査会社の米Parks Associatesは6月28日、米国でのゲームを媒体とした広告販売額に関する予測を発表した。ゲーム関連広告販売額は、2006年の約3億7000万ドルから、2012年には20億ドルを超える規模に拡大する見通しで、テレビやラジオ、印刷物、インターネットといったほかのメディアでの販売額の伸びを大きく上回るという。
ゲーム関連広告には、ポータルサイトでのディスプレイ広告や仮想世界でのマーケティング、スポンサーつきのゲームイベントなどが含まれるが、特に急速な伸びが見込まれるのはゲーム内広告。2006年には5500万ドル程度だったが、2012年には8億ドルを超える見通し。中でも、PCやゲーム機、携帯端末などでの「ゲーム内ダイナミック広告(DIGA:Dynamic In-Game Advertising)」が伸び、ゲーム内広告に占める比率は、2006年の約27%から2012年には84%にまで拡大する見込みだという。
Parks Associatesでは、DIGAの利点として、タイムリーに広告を打てる点やスケーラビリティ、効果測定のしやすさや柔軟性などを挙げる一方、業界標準が定まっていないなど、対処すべき課題もあると指摘している。
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